【七夕賞】厩舎初Vのセイウンプラチナで重賞初挑戦 千葉直人師「恥ずかしくない競馬を見せてくれれば」

AI要約

千葉直人調教師が重賞初出走を果たすセイウンプラチナ。千葉調教師は転厩馬で初勝利を挙げた感慨深い馬だ。

プラチナは競馬界に入るきっかけとなった馬で、千葉調教師が感動している。

原騎手とのコンビで重賞制覇を目指すプラチナという逃げ馬。厩舎全体を盛り上げる期待がかかる。

【七夕賞】厩舎初Vのセイウンプラチナで重賞初挑戦 千葉直人師「恥ずかしくない競馬を見せてくれれば」

今年3月に開業した千葉直人調教師(37)=美=が、日曜の七夕賞で重賞初出走を果たす。そのセイウンプラチナは、4月に厩舎の初勝利を挙げたメモリアルホース。この世界に入るきっかけにもつながる馬だ。

縁深い1頭で初めて重賞の舞台に臨む。千葉直人調教師(37)が七夕賞にセイウンプラチナを送り出す。

「初めてなので実感はあまりありません。無事に帰ってきてくれれば何よりです」

今年3月に定年解散した小桧山厩舎からの転厩馬。転厩2戦目のドゥラメンテCを逃げ切り、開業1カ月の厩舎に初勝利をもたらした。同じ西山オーナーのセイウンスカイ(名義は西山牧場)を札幌競馬場で見たことをきっかけに、この世界を志した師にとって、感慨もひとしおだ。「初勝利と初重賞挑戦が西山オーナーの馬で感動します。縁ってすごいな…」。

3日にはWコースで僚馬と併せて余力十分に併入。この日は軽めの運動で調整され、「仕上がってきました。昇級戦ですが、勝っている条件ですし、恥ずかしくない競馬を見せてくれればと思います」と期待を込める。

「こういう馬がいると厩舎全体が盛り上がって、いい刺激になっています。あとは競馬まで無事に届けられれば」

能力に磨きがかかったプラチナとともに、騎手時代を通じて初の重賞制覇を目指す。

重賞タイトルを渇望するのはこの男も同じだ。手綱を取る原騎手も、みちのく決戦へ意欲を燃やす。

「まさか、また乗れるとは思っていませんでした。声をかけていただけてうれしかったですし、結果で応えたいです」

初コンビを組んだ昨年7月の白河特別では、積極的なレース運びでまんまと逃げ切った。今回もその再現を狙っている。「福島は一番合っている条件。多少強引になっても逃げていきたいですね。なので枠の並びは重要です」と視線を鋭くする。

かつての相棒に成長した姿を見せたい。今週末には、誘導馬の見習いとして修行を積んできたトーラスジェミニが、福島競馬場で念願のデビューを果たす。前所属だった小桧山厩舎の管理馬で、2021年の七夕賞を制覇。原騎手とのコンビでは東風Sを制しており、「トーラスも(セイウンプラチナと)同じ逃げ馬で、道中の息の入れ方も似ています。小桧山イズムを感じますね」と白い歯を見せた。

勝てば、ジョッキー&トレーナーにとって初の重賞制覇となる一戦。プラチナが持つ最高の輝きを引き出してみせる。(山口遥暉)