全米シニア帰りの藤田寛之は9オーバー80「今日はいいところなし」も多くのねぎらいの声届く

AI要約

シニアゴルファー藤田寛之が疲れた状態で苦戦しながらも岐阜の日本プロ選手権に出場。体調面で苦しんだが、自らのプレーに前向きな姿勢を示した。

前週の全米シニアオープンでの2位入賞を振り返りながら、今大会での挑戦に注力する藤田。目標に向かって努力を続ける姿勢が感じられた。

藤田は、ツアー18勝の実績を持つベテランとしての経験を生かし、次の試合に向けて意気込みを語った。

全米シニア帰りの藤田寛之は9オーバー80「今日はいいところなし」も多くのねぎらいの声届く

◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本プロ選手権 第1日(4日、岐阜・富士C可児C志野C=7164ヤード、パー71)

 シニアの海外メジャー、全米シニアオープン(6月27日~7月1日)で2位となった、ツアー18勝の藤田寛之(葛城GC)は3つのダブルボギーなどで9オーバーの80で141位と苦戦した。3日に帰国したばかりの強行出場で、岐阜に入ったのが前日の夜10時。それでも気温31・5度の暑さの中で奮闘し、観客から拍手を浴びた。

 前週の全米シニアオープンでプレーオフを含めた5日間76ホールの激闘を終え、疲れは残っていた。「体が重いのは重いですけど…。今日は全然修正が効かず、いいところなしでしたね」と55歳のベテランは淡々と話した。

 13年全米プロシニア選手権Vの井戸木鴻樹以来、日本人2人目のシニアメジャー制覇は逃したが、「目の前にトロフィーは見えましたからね。あのポジションでプレーできたことは自分にとっては良かった」と前向きに振り返った。

 周囲からは2位を祝福する声が多く届き「終わってから『感動した』『涙した』とか言われたら、もうね。自分はただ必死にやっていただけ。今日もギャラリーの方から『良かったね』と声をかけていただいた」としみじみ語った。

 12年には43歳で賞金王に輝き、「中年の星」と呼ばれた。この大会は4月に地区予選を通過し、出場権を得た。第2日へ「来週も試合があるので、今の自分の体調とゴルフを整えて、明日も頑張りたいと思います」と表情を引き締めた。