強打者相手でも「怖いとかはない」 ソフトバンクの強心臓ルーキーが誇る驚異の奪三振率

AI要約

昨年のドラフト会議はホークスにとって〝大当たり〟。支配下指名された全選手が1軍デビューし、特に3位の廣瀨隆太や6位の大山凌などが活躍中。

大山凌はプロ2戦目に10奪三振を記録し、強心臓と奪三振を量産する姿勢が注目されている。

大山は斉藤和巳4軍監督を目標に、大エースを夢見る右腕として活躍が期待されている。

強打者相手でも「怖いとかはない」 ソフトバンクの強心臓ルーキーが誇る驚異の奪三振率

 ◆記者コラム・タカ番24時

 昨年のドラフト会議はホークスにとって〝大当たり〟。時期尚早だが、そう言いたくなる人は多いだろう。支配下指名された大卒、社会人の全選手が既に1軍デビュー。特に3位の廣瀨隆太はスタメン出場が続く。1軍出場がない高卒の1位前田悠伍も2軍での先発を経験。今季中のデビューも視野に入っている。

 大卒、社会人組で最後のデビューながら鮮烈な印象を残しているのが6位の大山凌だ。6月9日のDeNA戦(横浜)で初登板を果たすと、4試合で無失点。特筆すべきは「18.00」という驚異的な奪三振率だ。5イニングで10奪三振。本人は「(三振を)これだけ取れるのは今のうち」と謙遜する。

 ただ、持ち味の物おじしない強心臓は本物だ。それは相手が誰でも変わらない。同12日のヤクルト戦(みずほペイペイドーム)。「すごくいい感覚で投げられたボール」で、村上宗隆、オスナから見逃し三振を奪った。プロ2戦目の投手が向き合ったのは日本代表でも活躍した三冠王経験者と強打の外国人。それでも「怖いとかはない。怖いとか言っていたら駄目。それが当たり前にならないと」。打者は目線に入れず、ただ捕手だけを見て投げ込んだ。

 「今のところはいいところを順調に出せている。だけど(相手に)負けないように自分も成長していかないといけない」と前を見据える。タフな精神力と奪三振を量産する姿は、大山が目標とする斉藤和巳4軍監督をほうふつとさせる。大エースになることを夢見る右腕の活躍は続きそうだ。(鬼塚淳乃介)