男子日本は惜しくも銀メダル それでも47年ぶり快挙はパリ五輪へ弾み ネーションズリーグ/バレー

AI要約

バレーボール・ネーションズリーグ・男子決勝大会決勝では、日本がフランスに敗れて銀メダルを獲得しました。選手たちは悔しさをにじませながらも、次なる目標に向かって頑張る姿勢を見せています。

石川祐希選手が大会のベストアウトサイドヒッター賞を受賞し、山本智大選手はベストリベロ賞に輝きました。日本チームは長いひとり言差を埋めるために、さらなる努力を続けています。

日本男子バレーチームは五輪に向けて階段を上り続けており、大会前最後の一段を上るために準備を進めています。

男子日本は惜しくも銀メダル それでも47年ぶり快挙はパリ五輪へ弾み ネーションズリーグ/バレー

バレーボール・ネーションズリーグ・男子決勝大会決勝(30日、ポーランド・ウッジ)惜しくも銀メダル-。決勝に初めて進んだ日本は、2021年東京五輪金メダルのフランスに1-3で敗れた。主要国際大会での銀メダル獲得は1977年W杯以来で47年ぶり。第2セットは中盤のリードを保って奪取したが、他の3セットは終盤まで競り合いながらも押し切られた。チーム最多17得点の石川祐希(28)=ペルージャ=が大会のベストアウトサイドヒッター賞、山本智大(29)=大阪ブルテオン=がベストリベロ賞に輝いた。

最後は石川の強打が相手の高いブロックに仕留められた。コート上で小躍りして喜ぶフランスの選手たちを横目に、日本の選手たちは肩を落とした。ベストアウトサイドヒッター賞に輝いた石川が振り返った。

「悔しい思いでいっぱい。(個人賞は)うれしいけど、それ以上にチームを勝たせられなかったのが非常に悔しいです」

東京五輪優勝メンバーが主体のフランスを相手に互角の戦いを演じた。落としたセットは、いずれも終盤まで競り合いながらも、最少の2点差で取られた。第4セットは23-22から、硬軟を交えた相手のアタックで逆転された。

「(チャンスに)決め切れなかったり、相手のフェイントで1点をやったり。そういう1点の差でメダルの色が変わってしまうと、改めて感じられた」と石川。昨年のVNLは銅メダル。世界の強豪に比べて大舞台でメダルを争ったことが貴重な経験となった。パリ五輪前哨戦の今大会は、頂点まであと一歩のところでフランスに屈した。「1点」の差をどう埋めるか。石川はいう。

「こういう舞台をたくさん経験するしかない。全選手があと1点、この1本っていう思いを絶対に持っている。そこを意識しながら練習できるかが、五輪に向けて非常に大事になってくる」

低迷期を抜け出した日本男子は一歩一歩、階段を上がってきた。五輪開幕まで1カ月弱。本番で、最後の一段を上る。