ジョージア戦で1G1Aのニコ・ウィリアムズ、“事実上の決勝”ドイツ戦を見据える「強敵だね。だけど今のスペインのレベルならば勝てるはずだ」
スペインはEURO2024の準々決勝でジョージアを4-1で破り、ニコ・ウィリアムズが1ゴール1アシストを記録して躍動。オウンゴールからの逆転劇でベスト8進出に大きな満足感を表明。
ニコは過去最高のパフォーマンスを見せ、試合データ史上初となるゴール、アシスト、パス成功率100%を達成。チームとしても大きな期待を抱き、次戦のドイツ戦に意欲を燃やしている。
スペインは優勝候補の一角ドイツと対戦。ニコは困難な試合を予想しつつも、チームの力を信じて勝利を期待している。
30日のEURO2024準々決勝、スペインはジョージアを4-1で下した。この試合で1ゴール1アシストを記録するなど活躍を見せたFWニコ・ウィリアムズ(20)は、逆転での準々決勝進出に大きな満足感を表している。
立ち上がりから攻勢を仕掛け続けたスペインは、18分にジョージアのカウンターを許すと、DFロビン・ル・ノルマンのオウンゴールを誘発されて失点。しかし39分にニコの横パスからMFロドリがミドルシュートを決めて同点に追いつくと、51分にFWラミン・ヤマルの精度高いクロスからMFファビアン・ルイスがヘディングシュートを突き刺してスコアをひっくり返した。スペインはさらに75分、速攻からニコが得意のドリブルで1人をかわしてからシュートを決め切り、83分にMFダニ・オルモがダメ押しの4点目を記録している。
グループステージのイタリア戦(1-0)でも大きな存在感を発揮したニコは、この試合でも爆発。1ゴール1アシストのほか、全46本のパスをすべて味方に届けた。『Opta』によると試合データを取り始めた1980年大会以降、EUROの1試合でゴール、アシスト、パス成功率100%を記録した選手は、彼が初めてとのことだ。
そんな殊勝なアスレティック・ビルバオFWは、スペイン『TVE』とのインタビューで次のような感想を述べている。
「(オウンゴールによる失点は)望まないミスだった。それでもロビンはうまく立ち直ったし、全員で彼のことを元気づけたよ。すべてが僕たちの望むようにうまくいった。この調子で頑張っていきたいね」
「ベスト8に進出できて幸せだ。チームは大きな期待を抱いている。今日も僕たちが素晴らしいチームと示せたし、このレベルを維持できれば大きなことを成し遂げると思う」
スペインはベスト8で、優勝候補の一角ドイツと対戦。両チームが見せている勢いから、“事実上の決勝戦”とも言われる試合だが、ニコは勝利への意欲を口にしている。
「とても難しいね。彼らは手強いけど、僕たちも素晴らしいチームだ。今日みたいなレベルのプレーを見せられれば、彼らにも勝てるはずだよ」