10か月ぶり復帰もウィンブルドン考慮し棄権、元世界8位ムチョバ「リスク大きい」<女子テニス>

AI要約

元世界ランク8位のK・ムチョバがロスシー国際での棄権についてリスクが大きすぎると判断し、右手首の回復を優先する意向を示した。

全仏オープンや全米オープンで好成績を収めたが、右手首の負傷により長期離脱を余儀なくされ、10か月ぶりに復帰したものの準々決勝を前に棄権する結果となった。

ムチョバはウィンブルドンへの出場を予定しており、今回の経験を生かして次戦に臨むことを意気込んでいる。

10か月ぶり復帰もウィンブルドン考慮し棄権、元世界8位ムチョバ「リスク大きい」<女子テニス>

女子テニスで元世界ランク8位のK・ムチョバ(チェコ)は28日にX(旧ツイッター)を更新。現在行われているロスシー国際(イギリス/イーストボーン、芝、WTA500)で約10か月ぶりに復帰したものの準々決勝を前に棄権したことについて「リスクが大きすぎると判断しました」と明かした。

昨シーズン、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で準優勝を飾った27歳で現在世界ランク35位のムチョバ。その後、8月のW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、WTA1000)でも準優勝すると続く全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では4強入りした。

好調のままに最終戦GNPセグロス・WTAファイナルズ(メキシコ/カンクン、ハード)への初出場を決めたものの全米オープンで負傷した右手首が完治せず欠場。その後、復帰の目途は立たず今年2月には手術を敢行したと報告していた。

そして今回、ムチョバはロスシー国際(イギリス/イーストボーン、芝、WTA500)で全米オープン以来 約10か月ぶりに復帰。1回戦では世界ランク81位のE・アバネスヤンと対戦すると第1セットのゲームカウント3-1の時点で棄権を表明したため初戦突破。思わぬ形で白星を飾ると2回戦では同46位のM・リネッタ(ポーランド)を6-4, 6-1のストレートで下し8強入りを決めた。

しかし27日、第4シードのM・キーズ(アメリカ)との準々決勝を前に棄権を表明。翌28日にはSNSを更新し右手首のリスクを避けるためと明かしており次のようにつづった。

「イーストボーンでの棄権についてたくさんの心優しいメッセージをいただき本当にありがとうございます。私は大丈夫です。母国のメディカルチームの勧めもあり、これほど久しぶりにタフな試合をするのは手首にとってリスクが大きすぎると判断しました。特に来週は厳しい試合がいくつか控えているので、少し回復させる必要があります」

「イーストボーンで過ごした時間は本当に楽しかったので、来年再びお会いできることを願っています。次はウィンブルドンです」

なお、ムチョバは7月1日に本戦が開幕するウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)への出場を予定。1回戦で世界ランク113位のP・バドサ(スペイン)と対戦することが決定している。