スペイン代表FWホセル Rマドリードのサポートを受けカタール移籍が決定 アルガルファ入り

AI要約

レアル・マドリードは、ホセルの買い取りオプションを行使した後、アルガラファに移籍したことを発表した。

ホセルはRマドリードで活躍し、ベンゼマの代役として18ゴールを挙げたが、カタール行きを選択した。

Rマドリードは敬意を表しつつ、エスパニョールとの問題を解決すべくホセルの移籍をサポートした。

 レアル・マドリードは28日、スペイン代表FWホセル(34)に対する買い取りオプションを行使した後、アルガラファ(カタール)に移籍したことを発表した。

 ホセルは今季、エースのベンゼマの代役としてエスパニョールからの1年間の期限付き移籍で加入した。スーパーサブとして目覚ましい活躍を見せ、欧州チャンピオンズリーグ準決勝第2戦バイエルン・ミュンヘン戦の2ゴールなどでチームに大きく貢献。公式戦49試合に出場し、チームで3番目に多い18ゴールを記録した。

 クラブはその働きぶりを高く評価して、エスパニョールに150万ユーロ(約2億4750万円)の買い取りオプションを行使することを伝え、ホセルに完全移籍での1年契約のオファーを提示した。しかし、ホセルはシーズンを通じてRマドリード残留希望を公言していたにもかかわらず、その提案を受けた後即答せず、最終的にビッグオファーを受けていたカタール行きの決断を下した。

 同紙はホセルのアルガラファとの契約内容について、1年延長オプション付きの2年契約、年俸850万ユーロ(約14億250万円)になると説明。この金額には税金がかからないため、ホセルは全額受け取ることができる。

 ホセルがRマドリードに残留せずカタールに移籍する場合、エスパニョールとの契約がまだ1年残っていたため、何らかの問題が生じる可能性があった。実際、エスパニョールのマオ・イェCEOは「カタールのクラブがホセルを欲しがるなら、我々と交渉する必要がある」と話しており、容易にいかない可能性があった。

 Rマドリードはこの状況を受け、チームに貢献したホセルに対して敬意を表し、移籍がスムーズにいくように手助けしようと考えたとのこと。そのため当初の予定通り買い取りオプションを行使し、金銭的な利益を得ることなく、同額の150万ユーロでホセルをアル・ガラファに売却する形を取ったと同紙は伝えている。

 すなわちRマドリードは、エスパニョールとの良好な関係に傷がつくリスクがありながらも、ホセルのカタール行きを“アシスト”したのである。(高橋智行通信員)