ソフトバンク佐藤直樹が先制打 育成契約も経験、苦労人がチーム鼓舞

AI要約

ソフトバンクの苦労人、佐藤直樹が成長を感じさせる先制適時打を放つ。

佐藤直樹は育成契約も経験し、主力選手のけがもあり支配下登録された経緯を持つ。

25歳の佐藤直樹は、1軍での奮闘を通じてプロの厳しさや甘さを知りつつ、成長を続けている。

ソフトバンク佐藤直樹が先制打 育成契約も経験、苦労人がチーム鼓舞

 ◇オリックス―ソフトバンク(25日・京セラ)

 成長を感じさせる一打だった。ソフトバンクの9番・佐藤直樹が三回に放った先制適時打。育成契約も経験した苦労人がバットでチームを鼓舞した。

 0―0で迎えた三回1死二塁。好左腕の曽谷龍平に対し、「良い投手。追い込まれる前に積極的にスイングを仕掛けよう」と打席に入った。狙い通り、1ボール1ストライクから、低めの変化球に食らいつき、中前適時打とした。「うまくコンタクトすることができた」と笑顔を見せた。

 兵庫・報徳学園高、社会人のJR西日本を経て、ドラフト1位で2020年に入団。当時から「足と肩には自信がある」と話していたが、課題の打撃で結果が残せなかった。23年オフに戦力外通告を受けて育成選手で再契約。「人間性の部分で成長しないといけない」と一念発起した。今季は2軍で好成績を残すと、主力の柳田悠岐のけがもあり、6月1日に支配下登録された。

 背番号「30」を取り戻したが、打席でかぶるヘルメットは育成時代の背番号「138」のまま。プロの酸いも甘いも知る25歳が1軍で奮闘している。【石川裕士】