【バスケ】富永啓生が最多18得点で存在感「もっとコンビネーションを上げていきたい」

AI要約

日本代表はオーストラリアに逆転負けを喫し、富永啓生がチーム最多18得点を記録。約10カ月ぶりの代表戦で存在感を示す

富永は3本の3点シュートを決め、会場の期待を高める。テレビ中継では彼のシュートに感嘆の声が上がる

富永は学生生活最後の試合から3カ月ぶりの実戦でチームに貢献。今後は連係を深めていくために努力

【バスケ】富永啓生が最多18得点で存在感「もっとコンビネーションを上げていきたい」

<バスケットボール男子:日本89-90オーストラリア>◇国際強化試合◇22日◇札幌市・北海きたえーる

 パリ五輪に向けた強化試合が行われ、トム・ホーバス監督が率いる日本(世界ランキング26位)はオーストラリア(同5位)に89-90で競り負けた。逆転負けを喫したとはいえ、富永啓生(23)は3本の3点シュートを決めるなどチーム最多18得点。10カ月ぶりの代表戦で、確かな存在感を示した。両チームは今日23日にも同会場で対戦する。

 3点シュートラインの外から富永がシュートモーションに入るたびに、会場の期待感が高まった。その外角シュートを3本射抜くなど、チーム最多18得点をマーク。富永自身は「シュートタッチは悪くなかった」と控えめな口ぶり。一方、テレビ中継にゲスト出演した渡辺雄太は「簡単なシュートじゃないけれど、彼がやると簡単に見えちゃう。打てば入る信頼感がある」と放送席で感嘆した。

 学生生活最後の試合となった3月の全米大学選手権(NCAAトーナメント)以来、約3カ月ぶりの実戦。試合前日には、試合勘を早く取り戻す必要があると口にしていたが、いざ試合が始まれば、途中出場でたっぷりの存在感を示した。

 日本代表としてプレーするのは昨夏のW杯以来約10カ月ぶり。大歓声を浴びながらプレーし、「すごく気持ち良かった」とうなずく。課題も見つかった。「これからはもっとコンビネーションを上げていきたい」。実戦を重ねることで、チーム内の連係をさらに深めていく。

 米ネブラスカ大を今春卒業した。現在の所属先は空欄となっている。目指すはパリ五輪経由でのNBA入り。大きな目標に向かって、シュートを打ち続ける。【奥岡幹浩】