「今永昇太が直球を使えないようにした」敵将は鼻高々、3ランのマルティネスは「前回の対戦より直球に切れがなかった」再戦で10失点KO

AI要約

カブスの今永昇太投手は地元でのメッツ戦で大崩れし、自己最短の3イニングで10失点を喫し、防御率も膨れ上がった。

メッツの選手たちは今永の直球に対する準備をしっかりと行い、打者一同が素晴らしいアプローチを見せた。

今永の球速は前回登板から下がり、全球種の球速がダウンしていたため、メッツ打線に狙われる結果となった。

「今永昇太が直球を使えないようにした」敵将は鼻高々、3ランのマルティネスは「前回の対戦より直球に切れがなかった」再戦で10失点KO

◇21日(日本時間22日) カブス1―11メッツ(シカゴ)

 カブスの今永昇太投手(30)は地元でのメッツ戦に先発。メジャー自己最短の3イニング0/3で、いずれも自己ワーストの3被弾、11安打10失点。14試合目の先発で大崩れし、2敗目(7勝)を喫した。鈴木誠也外野手(29)は2打数無安打、2四死球。

 今永の防御率は、既にシーズン中盤ながら試合前の1・89(MLB3位)から2・96(同18位)まで膨れ上がった。

 炎上のキーワードは「直球」と「球の切れ」だったようだ。地元放送局SNYによれば、試合後の敵将メンドーサ監督は「うちは今永が直球を使えないようにした」と鼻高々だった。

 「ストライクゾーンに来たとき、特に直球のときは万全の準備ができていた。1回先頭リンドアの二塁打、J・D(マルティネス)の3ラン、そしてアルバレスのソロも高め直球だったが、きっちり上からたたけた。1番から9番まで素晴らしいアプローチだった」

 この日のメッツ戦は今永にとってメジャー初の再戦で、5月1日の初顔合わせは7イニングを3安打無失点、7奪三振で開幕から土付かずの5連勝。だが、この日の1回、内角の148キロ直球を中堅左にたたき込む先制3ランを浴びせたマルティネスは「前回の対戦より直球に切れがなかった。素晴らしい直球を持っているし、それが彼のベストピッチだと思う。だからこそ、直球に対して準備しておかなきゃいけないんだ」と評した。

 球速に関しても数字が伸びなかった。直球の平均球速は前回登板までの148キロから145キロに落ち、変化球も宝刀スプリットなど全球種の球速が軒並みダウン。メッツとの前回対戦は最速150キロだったが、この日は148キロにとどまった。(写真はAP)