カブス今永昇太、メジャー移籍後ワーストの四回途中11安打10失点KOで2敗目

AI要約

カブスの今永昇太投手がメジャー移籍後最短となる3回0/3を投げ、10失点を喫し、2敗目となった。鈴木誠也外野手は無安打だった。

今永昇太投手はフォーシームの球速を抑え、真っすぐの質を重視するプランで登板。試合前の防御率が悪化し、精神的に苦しい状況だが、前を向いて取り組んでいく意向。

マルティネス、アルバレス、ニモらにホームランを浴び、防御率が悪化。早い球速を取るよりも質を重視すると語った。

カブス今永昇太、メジャー移籍後ワーストの四回途中11安打10失点KOで2敗目

カブス1-11メッツ(21日、シカゴ)米大リーグ、カブスの今永昇太投手(30)がメジャー移籍後最短となる3回0/3を投げ、ワーストの11安打10失点で2敗目(7勝)を喫した。球数は74球でこの日の最速は92マイル(148キロ)だった。「2番・右翼」で出場した鈴木誠也外野手(29)は2打数無安打1死球だった。

「前回も序盤の球速は落としめにいって、前回の登板は七回に93マイル(149・6キロ)。はじめ落として、だんだん上げていくプランニングで入った。今回も同じ。自分のエンジンをかける前に打たれてしまった」

15日のカージナルス戦(シカゴ)では7回4安打1失点で勝利投手。6回2/3で5安打2失点だった9日のレッズ戦(シンシナティー)でも、同様のプランだったという。この日のフォーシームの平均球速は90・1マイル(145キロ)でシーズン平均の91・8マイル(147・7キロ)より2キロ以上、下回った理由を説明した。

「出力を抑える、というのが正確な表現。その理由として、その方が僕の真っすぐの質が生きる。アメリカ人の(パワー)投手を目指すのではなく、異ならなければいけない。ストレートの球速を上げたところで僕の場合は93マイルとかなので、それで得られるものよりも失うものの方が多すぎる認識。抑え気味に投げてでも一定のクオリティの真っすぐを担保して投げる、というのがベスト」

一回にマルティネスに中堅左に9号3ラン。二回先頭のアルバレスにも中越え2号ソロを浴びた。左打者のニモには、左越えに10号2ランを献上した。試合前の防御率はナ・リーグ3位の1・89だったが、2・96に悪化した。

「もちろん、精神的には苦しいですし、きつい部分はあります。でも自分はそういう体験を次につなげるというか、望んでいたはずなので、これを苦しみと思わず取り組んでいきたい」と努めて前を向いた。