2022W杯ではたった3試合で第2位のドリブル成功数 “カカー風”と絶賛されるムシアラを止めるのは不可能?
ドイツ代表MFムシアラがEURO2024初戦で活躍。ドリブルで圧倒し、カカーに喩えられるほどの才能を見せる。
ムシアラの繰り出すドリブルの鮮やかさに、元プレイヤーたちも賞賛。スラロームのようなバランス感覚が特筆される。
2022年のワールドカップでの記録を引き合いに出し、今後の大会での期待も高まる。
EURO2024初戦からドイツの若きドリブラーはキレキレだった。
開幕戦となったスコットランド戦から最多5回のドリブルを成功させたのは、ドイツ代表MFジャマール・ムシアラだ。
狭いエリアでもお構いなしに繰り出すムシアラのドリブルは読むのが難しい。左右両足を使いこなすため、DFも飛び込みにくいのだ。
英『ITV』にて、アーセナルで活躍したイアン・ライト氏はムシアラのドリブルについて「真っ直ぐな姿勢から繰り出すドリブルはカカーに似ている。小柄ではあるが、スピードは信じられない。一度スピードに乗れば、ボールをコントロールしながらスペースを突いてくる」と絶賛。その姿を元ブラジル代表のカカー氏と重ねている。
同じく解説を務めたグレアム・スーネス氏も「バランス感覚は信じられないものがある。特別な才能の持ち主だ。彼のドリブルはスキーのスラロームを見ているかのようだ。彼のパフォーマンスを見るためだけにお金を払う価値があるよ」と称える。
スキーのスラロームとは納得の表現か。ドイツは2022年のワールドカップ・カタール大会でグループステージ敗退の屈辱を味わったが、ムシアラはたった3試合のプレイで大会第2位となる19回ものドリブル成功数を記録している(1位はフランス代表のキリアン・ムバッペで25回)。今回のEUROで上位まで進めれば、ムシアラは大会のドリブルキングになる可能性もありそうだ。