松山英樹「ボギーなしはすごくうれしい」 難コースで66猛チャージ メジャー2勝目へ3差接近

AI要約

松山英樹が全米オープンで8位に浮上し、5人の日本勢は予選落ちした。パリ五輪出場権獲得は中島啓太が確定した。

松山はショートゲームで好プレーを見せ、ノーボギーで一気に8位に。グリーン上でのパットが特に光った。

松山は難しいコースを冷静にプレーし、5アンダーの首位には3打差で追う。メジャー2勝目に向けて週末に期待をかける。

松山英樹「ボギーなしはすごくうれしい」 難コースで66猛チャージ メジャー2勝目へ3差接近

◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米オープン 第2日(14日、米ノースカロライナ州パインハースト・リゾート=7569ヤード、パー70)

 第2ラウンドが行われ、50位からスタートした松山英樹(32)=LEXUS=はボギーなしの4バーディーで、この日のベストスコア66をマークし、通算2アンダーで8位に浮上した。ショートゲームがさえ、トップとの差を3打に詰めた。その他の日本勢は全て予選落ち。ルドビグ・オーベリ(スウェーデン)が5アンダーで単独首位に立った。また、日本勢の五輪ランキングの順番が確定し、松山と今大会に出場していない中島啓太(23)=フリー=のパリ五輪出場権獲得が事実上、決まった。

 我慢比べの難コースで、松山は表情を変えることなく好プレーを重ねた。初日50位の出遅れを、ノーボギーラウンドで補った。「ボギーを打ちそうなところはたくさんあったが、ボギーなしでいけたのはすごくうれしかった」。この日の最少ストローク66をマークして一気に8位まで順位を上げた。

 8ホールでパーオンに失敗しながら、ピンチを回避し続けた。わずか24パットとグリーン上でのプレーがさえた。この日のグリーン上でのパットのスコア貢献度を示すストローク・ゲインド・パッティングは「+3・15」で全体の2位。「ショートゲームが良かった」と、ショットの不調を巧みにカバーした。

 インから出た10番で2メートル半を沈めてパーセーブし、11番はピン右手前1・2メートルにつけてバーディーを奪った。「パーでいけたのはすごくうれしかった」と語ったのは1番。第2打がグリーン右に外れ、第3打がピンを約3メートルオーバーしてもしぶとくパットを決めた。今回と同じパインハーストで開催された2014年大会では寄せを失敗してダブルボギーをたたいた記憶が鮮明に残っており、この10年で高めた技術を披露した。

 日本勢は6人が出場し、松山が唯一の予選突破。メジャー出場17試合連続の決勝ラウンド進出となった。全米オープン最高位は2017年の2位。週末に向けて「ショットが少しでも上向いてくれれば。いい位置で明日(3日目)終われるように頑張りたい」。21年マスターズに続くメジャー2勝目へ、3打差を追う。