【岸和田競輪・GⅠ高松宮記念杯】九州勢はダービーに続いて決勝進出ならず GⅠ無冠は5年に

AI要約

九州勢は、ダービーに続いて準決を勝ち上がれず、西日本での決勝進出が少なかった。

準決10Rでは北津留翼が失格となり、荒井崇博も展開に恵まれず6着に終わった。

九州勢は2019年のギネス記録以来、五年連続でGⅠ制覇なし。最終日前に敗れるのは残念である。

【岸和田競輪・GⅠ高松宮記念杯】九州勢はダービーに続いて決勝進出ならず GⅠ無冠は5年に

<15日・岸和田競輪・5日目>

<九州王国 再興へ>

 九州勢は、ダービーに続いて準決を勝ち上がれなかった。そもそも、西で18人が走る準決に進んだのがわずか3人。近畿の9人に圧倒された。結局、西日本で決勝に乗ったのは近畿が3人、中国が1人。やはり、準決にどれだけ多く勝ち上がるかが大きくものを言う。

 準決10Rには北津留翼―荒井崇博が走ったが、前受けの北津留は8番手まで下げて何もできず。終1半からは内に進路を取り、内圏線踏み切りで失格となった。

 マークした荒井は、「あそこは空いていないのでやめた。そこを翼が行ってしまった。それで失格。ゲンコツやね」。さらには、「打鐘前には、前と車間を空け過ぎて、5(窓場千加頼)に割り込まれた。あれもゲンコツ」と冗談を交えて振り返った。近くにいた伊藤旭が、「荒井さん、ゲンコツとか言ったらパワハラと言われますよ」と突っ込んだが、北津留の走りに隙があったことは確か。練習でもレースでも、細かいところまでこだわりながら勝利を追求する姿勢は、他地区から学ぶ必要があるかもしれない。

 12Rの野田源一も展開が向かないまま6着敗退。九州勢がGⅠを最後に制した2019年のこの大会(6月16日、中川誠一郎が優勝)から、無冠が5年に達した。最終日を待たずに決まるのはさびしい限りだ。