ウォームアップでトヨタと接触した78号車レクサスはピットスタートへ。2分追加のペナルティも/ル・マン24時間

AI要約

アコーディスASPチームは、ウォームアップ中に7号車トヨタGR010ハイブリッドと衝突し、損傷を受けたため、急遽78号車レクサスRC F GT3を修復している。

車両の後部に大きな損傷があり、ピットレーンからスタートすることになり、次のピットストップで2分間のストップ&ゴーペナルティを課せられる可能性がある。

トヨタのドライバーには警告が与えられたが、レクサスチームは準備不足であり、レース前のセレモニーに間に合わない可能性が高い。

ウォームアップでトヨタと接触した78号車レクサスはピットスタートへ。2分追加のペナルティも/ル・マン24時間

 アコーディスASPチームは、ウォームアップ中に7号車トヨタGR010ハイブリッド と衝突して損傷を受けたため、WEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースのスタートに向け、78号車レクサスRC F GT3を大急ぎで修復している。

 ケルビン・ファン・デル・リンデは、土曜日正午からの15 分間のセッション中にトヨタのドライバー、ニック・デ・フリースに追突され、車両の後部を損傷した。

 ファン・デル・リンデ、アーノルド・ロバンと車両を共有するティムール・ボグスラフスキーはSportscar365に対し、78号車は伝統的なレース前のセレモニーに間に合うようには準備できず、ピットレーンからスタートすると語った。

 ボグスラフスキーが指摘するように、これはチームにとってさらに複雑な問題となる。イベント補足規則の11.2.1条には、ピットレーンからスタートする車両は次のピットストップに2分、ストップタイムが追加されると規定されている。

「ダメージはかなり大きいと言える。グリッドからスタートすることはない」とボグスラフスキーは語った。

「ピットレーンからスタートするなら、次のピットストップで2分間のストップ&ゴーペナルティを受けることになる。ここで周回遅れになったら、本当にひどいことになる」

「セーフティカーか何かの際に、何かをトライするしかない。スタートは雨が降るだろうから、もしかしたらそうなるかもね」

 トヨタの広報担当者は、7号車はクラッシュによってボディワークの損傷を受けただけで、レース前の伝統的なスタートセレモニーに間に合うように修理されたと認めたが、ボグスラフスキーは、クルマは「まったく準備ができていない」と指摘した。

「後部に大きな損傷がある。つまり、スチール製のもの、フロア、スプリッター、リアバンパーだ」

 78号車レクサスは、当初LMGT3クラスの21番手からレースをスタートする予定だった。木村武史、エステバン・マッソン、ジャック・ホークスワースが運転する姉妹車は、クラス10番手からレースをスタートする。

 なお、ウォームアップでの接触後にピットロード入口のホワイトラインをカットした7号車トヨタのデ・フリースには、その後審査委員会から警告が与えられている。

[オートスポーツweb 2024年06月15日]