大橋秀行会長がボクシング版「スポーツくじ」導入を提唱 『プロボクシングの発展を応援する国会議員の会』総会で

AI要約

プロボクシングの発展を応援する国会議員の会がスポーツくじ導入を訴える総会を開催。

大橋ジムの会長はスポーツくじ導入によりボクシング界の収益向上や普及を目指す。

国会議員やボクシング関係者が連携し、プロボクシングの振興に努める「応援する国会議員の会」として2022年に設立された。

大橋秀行会長がボクシング版「スポーツくじ」導入を提唱 『プロボクシングの発展を応援する国会議員の会』総会で

 「プロボクシングの発展を応援する国会議員の会」(加藤勝信会長=衆院議員、元内閣官房長官、前厚労相)総会が14日、東京・永田町の自民党本部で行われ、スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥らが所属する大橋ジムの大橋秀行会長(元JPBA会長)がボクシング版の「スポーツくじ」導入を訴えた。

 大橋会長は「ボクシングの収益はゲート料(入場料)、放映権料、配信料、スポンサー料だけ。高額なファイトマネーをもらっている選手は一部だけ。スポーツベット(ベッティング)を導入してもらえると、ファイトマネーを上げることができる」などと発言。総会後、取材に応じた大橋会長は「初めて提案しました。ファイトマネーだけではなく、ボクシング界の普及などに役立つもの。子供たちが目指していこうという、魅力のあるスポーツになっていくためにも必要だと思う」などと訴えた。スポーツくじについては、大リーグのドジャース・大谷翔平投手の元通訳による違法賭博問題などの影響でマイナスイメージが広がっているものの、すでに導入されているサッカーくじを引き合いに「ボクシング版スポーツくじ」のイメージをもっているという。

 総会には日本ボクシングコミッション(JBC、萩原実理事長)、日本プロボクシング協会(JPBA、小林昭司会長=元WBA世界スーパーフライ級王者・セレス小林)の役員らが出席したが、JBCの安河内剛本部事務局長もスポーツベッティング導入の意義を強調。「―応援する国会議員の会」側も「しっかり意見として受け止めたい」と、今後はスポーツくじ関連の議連と調整していく意向を示した。

 総会では、加藤会長が「プロボクシングの発展をしっかり応援していきたい」と改めて表明。「小学校低学年からボクシングを見続けている」と明かし、このほど会長代理に就任した斎藤健経産相は「最近の日本ボクシングは世界最強だと思う。井上(尚弥)さん、中谷(潤人=M・T、WBC世界バンタム級王者)さんもそう。ボクシングは様々な人を勇気づけるスポーツ」と話したが、5月6日の東京ドーム興行で、井上尚がルイス・ネリ(メキシコ)に初回ダウンを食らった時には「ビックリ仰天した」と話していた。

 「プロボクシングの発展を応援する国会議員の会」は、ボクシング界と国会議員が連携し、プロボクシングの振興と発展に努めると同時に、全国のボクシングジムが国民の健康増進や青少年の健全育成に寄与する地域機能を持つことに着目して2022年11月に設立された。名誉顧問は菅義偉前首相、会長代行は小野寺五典元防衛相。