井上尚弥、WBA王座返上も WBAがアフマダリエフとの試合指令も大橋会長「指名試合すべてこなすのは難しい」

AI要約

世界ボクシング協会がスーパーバンタム級王者の井上尚弥にムロジョン・アフマダリエフとの指名試合を通達した。

交渉期間は30日間であり、尚弥は9か月以内に指名挑戦者相手との防衛戦を行わなければならない。

尚弥陣営はサム・グッドマンやTJ・ドヘニーとの対戦候補を検討しており、大橋会長はベルトの返上も考えている可能性を示唆している。

井上尚弥、WBA王座返上も WBAがアフマダリエフとの試合指令も大橋会長「指名試合すべてこなすのは難しい」

 世界ボクシング協会(WBA)は13日(日本時間14日)、スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王者の井上尚弥(大橋)と同級1位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に指名試合を行うように通達した。両陣営に公式文書を送り、交渉期間を30日間、7月14日までと設定した。王者は9か月以内に指名挑戦者相手と防衛戦を行わなければならない、と規定されている。尚弥は昨年12月26日にマーロン・タパレス(フィリピン)を破ってタイトルを奪取しており、9月25日までに対戦しなければならないことになる。

 今回の通達を受け、尚弥の所属する大橋ジムの大橋会長は取材に応じ「(次戦が)ある程度、方向性が決まっている。ここからやり直すのは厳しい。今後も4団体の指名試合をすべて行っていくのは難しい。ベルトの返上も考えていかないといけないかもしれない」とした。

 尚弥陣営は当初、9月に都内でIBF、WBO1位のサム・グッドマン(オーストラリア)との対戦を第一候補に交渉。しかし、グッドマン陣営が7月の自国興行を優先し、12月の対戦を望んだために難航。そのため、有力候補の1人だったWBO2位のTJ・ドヘニー(アイルランド)との対戦が有力視されている。

 大橋会長は先月6日、東京ドームでのルイス・ネリ(メキシコ)との試合後にも4つのベルト保持には「こだわらない」とし、返上する可能性を示唆していた。