J3テゲバジャーロ宮崎がJ1磐田に金星、天皇杯3回戦初進出…PK決めた井上怜「ヒーローになれる」

AI要約

宮崎県代表のJ3・テゲバジャーロ宮崎がJ1・ジュビロ磐田を破り、天皇杯3回戦進出を果たす

テゲバは大武峻選手らの守備で無失点に持ち込み、後半に逆転勝利を収める

監督や選手たちのコメント、サポーターの感想も紹介される

 第104回天皇杯全日本サッカー選手権大会の2回戦が12日、各地で行われ、宮崎県代表のJ3・テゲバジャーロ宮崎が格上のJ1・ジュビロ磐田を2―1で破る金星を挙げた。テゲバが公式戦でJ1のクラブに勝つのは初めてで、天皇杯の3回戦進出も初という。(山畑壮起)

 県大会を勝ち上がったテゲバは、5月25日の天皇杯1回戦で佐賀県代表の川副クラブに4―0で快勝。12日夜、ヤマハスタジアム(静岡県磐田市)で行われた磐田との2回戦は前半、9本のシュートを受けたが、DF大武峻選手ら守備陣が無失点で守り切った。後半に入り、61分に先制を許したものの77分、MF阿野真拓選手がゴールを決めて同点に。さらに後半アディショナルタイムにPKを獲得し、MF井上怜選手が決めて大番狂わせをやってのけた。

 大熊裕司監督は「押し込まれる展開だったが、粘りながら最後まで戦ってくれた選手たちにも感謝したい」、PKを決めた井上選手は「ヒーローになれると思い蹴った」と語った。

 テゲバは今季就任した大熊監督の下、J2昇格を目指してシーズン入りしたが、J3リーグ戦はここまで16試合を終え3勝5分け8敗の18位にとどまっている。磐田市を訪れ、天皇杯2回戦を応援したという宮崎県新富町のパート従業員(63)は「PKが決まり、サポーターみんなで涙が出るくらい興奮した。今季は攻撃的にボールをつないでいてそのうち結果を出してくれると思っていた。この勢いをリーグ戦につなげてほしい」と声を弾ませた。

 テゲバは7月10日の天皇杯3回戦でJ1で現在3位のガンバ大阪と対戦する。リーグ戦では6月16日午後1時から、アウェーのプライフーズスタジアム(青森県八戸市)でヴァンラーレ八戸と対戦する。