【高校野球】クラークは初戦で栗山と対戦、仙台育英から転入の主砲・芳賀陸人が打線を引っ張る

AI要約

第106回全国高校野球選手権大会の北北海道・空知、釧根地区、南北海道・函館、室蘭地区の組み合わせが13日、決まった。5年ぶりの大会連覇を目指すクラークは26日の1回戦で栗山と対戦する。

昨年に続き、優勝候補として臨む北北海道大会。打線の主軸を担う芳賀は「恩返しも兼ねて、自分が勝たせられるようなプレーをしたい」と腕をまくった。

5年ぶりの大会連覇を目指すクラークの主砲である芳賀陸人内野手(3年)が、2年間の苦しい経験をバネにし、夏の大会で活躍する意気込みを語った。

【高校野球】クラークは初戦で栗山と対戦、仙台育英から転入の主砲・芳賀陸人が打線を引っ張る

 第106回全国高校野球選手権大会の北北海道・空知、釧根地区、南北海道・函館、室蘭地区の組み合わせが13日、決まった。5年ぶりの大会連覇を目指すクラークは26日の1回戦で栗山と対戦する。昨年6月に仙台育英(宮城)から転入し、今春の全道大会全試合で4番に座った芳賀陸人内野手(3年)が打線を引っ張る。

 クラークの主砲が“最初で最後の夏”に大暴れする。昨年に続き、優勝候補として臨む北北海道大会。打線の主軸を担う芳賀は「恩返しも兼ねて、自分が勝たせられるようなプレーをしたい」と腕をまくった。

 思い描いていた高校野球生活とはかけ離れた2年間を過ごしてきた。小学6年時に楽天ジュニアに選出されるなど幼い頃から地元で名を残し、全国屈指の強豪・仙台育英に入学。しかし、1年夏に新型コロナウイルスに感染してから歯車が狂った。熱が41度まで上がり、後遺症にも苦しんだ。寮での隔離生活は4か月。復帰後も思うようなプレーが出来ず、環境を変える決断をした。

 同校の須江航監督(41)から親交のあるクラークを紹介してもらい、2年春に野球部を退部。同6月に転入した。初めて東北を離れての生活だったが「みんな話しかけてくれたりフレンドリーだったので、すぐになじむことができました」。高野連の規定で公式戦は1年間出場できなかったが、今春からクラークのユニホームに袖を通し、不動の4番として全道準優勝に貢献した。

 優勝した昨夏の北北海道大会、聖地初勝利を挙げた甲子園はスタンドから観戦した。19年の旭川大高(現旭川志峯)以来の大会連覇に向け、芳賀は「(春は)悔しかったので、夏はしっかり自分がチャンスの場面でも打てるバッターになりたい」。誰よりも待ち望んだ一度きりの夏に、これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らしてみせる。

 ◆芳賀 陸人(はが・りくと)2006年6月30日、福島県郡山市生まれ。17歳。富田小3年時に富田エンゼルスで野球を始め、小学6年時に楽天ジュニアに選出された。富田中では南東北ヤングベースボールクラブでプレー。仙台育英から昨年6月にクラークに転入した。高校通算8本塁打。183センチ、83キロ。左投右打。家族は両親、弟。