「フォークの方が合ってるよ」先輩投手の助言で自信 巨人の23歳左腕が5回2/3を1失点粘投

AI要約

楽天3―0巨人との日本生命セ・パ交流戦で、井上温大投手が粘り強いピッチングを見せるも敵わず4敗目を喫した。

井上投手は5回2/3を93球で6安打1失点4Kの好投を見せ、特にフォークボールの使用に手ごたえを感じた。

次回に向けて今回の投球を自信にしたいと語る井上投手は、悔しい敗戦だが成長を実感したと述べた。

「フォークの方が合ってるよ」先輩投手の助言で自信 巨人の23歳左腕が5回2/3を1失点粘投

◆日本生命セ・パ交流戦 楽天3―0巨人(13日・楽天モバイル)

 井上温大投手(23)は迷うことなく左腕を振った。バットが空を切ると勢いよくベンチへ駆けた。0―0の2回。先頭・鈴木大に左翼へ二塁打を許すなどして1死三塁。浅村、フランコを2者連続フォークで空振り三振に抑えた。

 5回2/3を93球、6安打1失点4Kの粘投も援護に恵まれず4敗目。「攻撃の流れ、リズムがつくれる投球ではなかった。その中でも粘りながら最少失点に抑えられたのはよかった」。4回2死一、三塁からフランコに中前へ先制の適時打を浴び、初回以外は毎回走者を背負ったが踏ん張った。最速149キロの直球とスライダーに加え、「伊織さんに『(球を)切る感覚で、と、温大にはフォークの方が合ってるよ』と言ってもらって」と試行錯誤してきたフォークも光った。「フランコ選手には打たれてしまったんですけど、ピンチで低めに投げ切れたものもあったので」と手応えを感じた。

 反省もあったが「次があれば、今回のピッチングを自信にして投げたい」。悔しい黒星にも成長した姿は見せた。(水上 智恵)