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「あの失敗からしっかり練習してきた」交流戦首位打者争いソフトバンク柳町達が不安を克服した送りバント、中村晃の決勝打呼び込む
ソフトバンクの柳町達が犠打で値千金の仕事をし、チームに勝利をもたらす。
柳町は失敗を乗り越え、バントの苦手意識を払拭し自信を取り戻す。
交流戦で打率4割1分9厘を記録し、水谷瞬に次ぐ2位。将来の成長も楽しみ。
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◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク4―2ヤクルト(11日、みずほペイペイドーム)
交流戦首位打者を争っているソフトバンクの柳町達が値千金の犠打を決めた。近藤健介の適時打で同点とした直後の7回無死一、二塁。サインは「犠打」だった。
「いい流れだったので。一発で決めるという強い気持ちを持って、それがいい結果になったと思います」。きっちり投手の前に転がし、1死二、三塁とチャンスを拡大。中村晃の勝ち越し打につなげた。
不安と自信の打席だった。7日のDeNA戦では2回無死一、二塁で初球を送りバント失敗。直後に甲斐拓也の本塁打が飛び出したが、悔しい場面となった。
「(バントへの苦手意識は)そこまでなかったんですけど、試合で失敗したりすると難しく考え、メンタルの部分で難しい」。失った自信を取り戻すには練習しかない。その成果を見せるには格好の場面だった。
「あの失敗からしっかり練習してきたので。ちゃんと練習したので大丈夫かなと思いつつ、冷静にいけたかなと思います」。チームに勝利をもたらすだけでなく、失敗を乗り越える意味でも大きな仕事となった。
交流戦は打率4割1分9厘。12球団トップの日本ハム水谷瞬に次ぐ2位だ。自分の力で不安を取り除いた柳町の打棒がさらに楽しみになってきた。(鬼塚淳乃介)