長い歴史を誇る三石地区の1歳馬品評会 生産者の管理技術は年々高まっている【村本浩平コラム】

AI要約

北海道新ひだか町三石地区で開催された第66回三石軽種馬1歳馬育成管理品評会の様子。牡馬7頭と牝馬7頭が審査の対象となった。

審査では馬体の良さだけでなく、ウオーキングや管理状態なども審査員によってチェックされた。最優秀賞や地元特産品が贈られるなど活気あるイベントとなった。

三石地区の品評会や平取町の馬品評会など、馬の出来や管理技術の向上が進む中、生産者同士の学びの場となっている。

長い歴史を誇る三石地区の1歳馬品評会 生産者の管理技術は年々高まっている【村本浩平コラム】

◇中央競馬コラム「馬産地インサイ道」(村本浩平)

 6月3日にみついし農業協同組合と、三石軽種馬生産振興会が共催する「第66回三石軽種馬1歳馬育成管理品評会」が開催された。日高管内でも長い歴史を誇る北海道新ひだか町三石地区の品評会だが、今年は牡馬7頭と、牝馬7頭が審査の対象となった。

 審査では馬体の良さだけでなく、ウオーキングにおける歩様や馴致(じゅんち)。また、手入れといった管理状態においても、審査員のチェックが行われていった。

 牡馬の最優秀賞に輝いたのはラフメイカーの2023(父ホッコータルマエ)。また、牝馬の最優秀賞はイセノラヴィソンの23(父ベストウォーリア)となった。また、この品評会に同行した生産関係者からの投票で決められる「みんなが選んだ馬大賞」は、レックスレイノスの23(牡、父キタサンブラック)が受賞している。受賞者の牧場には協賛団体などから、賞状やトロフィーに加えて、みついし牛といった地元の特産品が送られた。

 三石軽種馬生産振興会の平野謙二会長は、今年の品評会を振り返って「品評会に出てきた馬の中には、セレクションセールの上場馬もいるなど、年々、馬の出来の良さだけでなく、管理技術も高まっています。また、生産者の視点としても馬を通して、互いの仕事を確認できるのは勉強にもなります」と語っていた。

 今後、日高管内で開催される品評会だが、6月17日には平取町軽種馬生産振興会が主催する「第52回平取町1歳馬品評会」が開催。この日は牡馬4頭、牝馬7頭の1歳馬の審査が行われる。