”ノールック”で芸術的スルーパス通した鎌田大地「彼が大きい声を出していたのでフリーなのかなと」
[6.11 W杯2次予選 日本 5-0 シリア Eピース]
芸術的なスルーパスで追加点をもたらした。シリア戦の後半17分からピッチに立った日本代表MF鎌田大地(ラツィオ)は同27分、ペナルティエリア内左にノールック気味の縦パスを差し込むと、これにMF相馬勇紀が反応。相馬が相手DFに倒されてPKを獲得し、これがチームの4点目につながった。
鎌田によると、相馬の動きは見えていない状態でのパスだったという。「僕自身、相馬のことは全然見ていなかった。彼が大きい声を出していたのでフリーなのかなと思って出した。どこにいるかは見ていないけど、声が大きかったので」。持ち前のプレービジョンで違いを見せた。
この日は4-2-3-1のボランチ起用で投入直後はインサイドハーフ気味のポジション、後半29分からは相方がMF田中碧からMF川村拓夢に代わったことによりアンカー気味のポジションを使い分けた。だが、鎌田自身は「ボランチをするなら3のほうがやりやすい。4になると勝手が違う」といい、新布陣の3バックのほうがボランチでのプレーはしやすいようだ。
「自チームでも3バックをやっている選手がいっぱいいるし、明らかに引いてくる相手に対してすごくいいオプションだと思う。前に4枚、5枚かけられるので。いまはDFラインに守れる選手が多いのでいいオプションかなと思う」
自身が先発した6日のミャンマー戦(◯5-0)から新たに採用され、この日も前半にトライしていた攻撃的な3-4-2-1の感触は上々。MF中村敬斗、MF堂安律ら攻撃的な選手のウイングバック起用にも「ウイングバックをやっている攻撃的な選手が守備ができないとも思わない。4バックでやろうが強い相手とやればサイドハーフのポジションがSBまで戻って6バックみたいになることもあるので何も問題ない」と自信と手応えを示した。