「存在感増してきた」育成落ち、トレード経験の阪神10年目苦労人がサヨナラ打、移籍後初の昇格へファン「一塁として使ってもいい」

AI要約

阪神がオリックスを延長10回サヨナラで下す。試合を決めたのは育成落ち、トレード経験の苦労人、髙濱祐仁。

髙濱は2死一、二塁のチャンスで右方向へサヨナラ安打。ファンからの評価も高まっている。

髙濱は日本ハムから阪神に移籍。今季ウエスタンで好調を維持し、1軍昇格を目指す姿勢が光る。

「存在感増してきた」育成落ち、トレード経験の阪神10年目苦労人がサヨナラ打、移籍後初の昇格へファン「一塁として使ってもいい」

 ◆ウエスタン・リーグ 阪神4x―3オリックス(11日、鳴尾浜球場)

 育成落ち、トレードを経験した10年目の苦労人が試合を決めた。

 3-3で迎えた延長10回。2死一、二塁のチャンスで打席に立ったのは、阪神の髙濱祐仁(27)=佐賀市出身。1点を追う8回1死二、三塁のチャンスでは空振り三振に倒れ雪辱に燃える髙濱は、オリックス育成右腕の中田惟斗のフォークに食らいつき右方向へ。ライトの茶野篤政が懸命に滑り込んだが及ばず、サヨナラの一打となった。

 このサヨナラ打を球団公式YouTubeが公開。ファンからは「存在感増してきたな」「1軍候補注目やな」「調子上げてきてるなら1軍で一塁として使ってもいいぐらい」などの声が上がっている。

 髙濱は横浜高校1年時から甲子園に出場。同期の淺間大基と共に2014年ドラフト7位で日本ハムに入団した。1年目から1軍出場を果たすなど順調なスタートを切ったがその後伸び悩み。19年オフには育成契約に切り替わった。翌年は好調をキープし、コロナの影響で遅れたシーズン開幕直後の7月に支配下に復帰。21年には自己最多となる107試合に出場した。22年オフには渡邉諒と共に江越大賀、齋藤友貴哉とのトレードで阪神に移籍。ここまで1軍の出場はなく、今季はウエスタンで20試合に出場し、打率.387を記録している。