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ドン底からの大復活…!苦悩の渋野日向子を支えた「大切な存在」と、メジャー2勝目の可能性
渋野日向子が全米女子オープンで2位に入り、復活を果たした。
苦難を支えた後輩の存在や新しいスイングの安定性が成功の要因となった。
パッティングの改善や覚悟の大きさも注目されている。
![ドン底からの大復活…!苦悩の渋野日向子を支えた「大切な存在」と、メジャー2勝目の可能性](/img/article/20240607/66622dfc5ac25.jpg)
アメリカツアーに挑戦した22年から優勝に見放されるどころか、徐々に成績を悪くしていき、ドン底まで落ちてしまった渋野日向子。そんな渋野が2位でフィニッシュした先週の全米女子オープン選手権で輝きを取り戻した。
その復活劇の裏には、苦難を支えた後輩の存在があった。
前回記事「日本代表コーチも太鼓判を押す渋野の新スイング。どこが変わったのか」では、同大会のテレビ中継の解説者として渋野のラウンドを見守った服部道子氏が目を見張る変貌ぶりなどについて詳述した。
だが、服部氏はそれを4日間、安定して続けられたことが、なにより大きいと話す。
「新しいスイングを2日目以降も継続できていましたから、見ていて安心できました。本人も3日目、4日目は自信を持って振っているのがわかりました。ミスももちろんありましたけど、リカバリーできないような大きなミスはなかった。
舞台となったランカスターCCはフェアウェイにもアンジュレーションがあって、グリーンもそうなんですけど、ピンポイントで高いスピンの利いた球で落としていかないとバーディーチャンスが来ない。
トップランカーたちもなかなかグリーンキャッチできない難コースにあって、最終日、スーパーバーディーと言うべき12番のしっかり止めて、上からパットを決めたホールや、難しい14、15番でパーオンさせたり、随所に素晴らしいプレーが見られました。
特にロングアイアンのショットが素晴らしくて、砲台グリーンに対して、きっちり止めて、縦距離が合っていたことは、彼女自身もこの先アメリカツアーで戦っていけるという感触も得られたと思います」(服部氏)
パッティングも様変わりした。スタンスを広く取り、前傾角度も深くなった。
「より安定したストロークができる形を探す中で行きついたんでしょう。少し前と比べても、だいぶ変わりました。それだけではありません。全米女子オープンの前の週は試合がなく、クラブのシャフトを交換したのですが、それも今、自分がやりたいスイングとすごく合致したのだと思います。
でも、シーズン中に、そこまでいろいろ変える選手はあまりいません。それだけ、なんとかして前に進もうとしていたんでしょう」
服部氏は、そう渋野の覚悟の大きさを察しながら、声のトーンを上げてこう付け加える。