FIFA、パリ五輪サッカー選手登録数「18→22」への増加要望…IOCは削減方針も

AI要約

国際サッカー連盟が、パリ五輪での代表選手登録数を22人に増やす要望をIOCに提出している。

選手のけがや感染症リスク軽減を理由に拡大を働きかけており、経費削減とのバランスが注目されている。

男女代表の影響やクラブとの招集交渉にも影響が出る可能性があるが、出場チームにはプラスとなる利点も存在する。

FIFA、パリ五輪サッカー選手登録数「18→22」への増加要望…IOCは削減方針も

 パリ五輪でサッカー男女代表の選手登録数を巡り、国際サッカー連盟(FIFA)が国際オリンピック委員会(IOC)に対して18人から22人への拡大を要望していることが6日、関係者への取材で分かった。

 FIFAは昨年12月、IOCからの通達をもとに、18人+バックアップメンバー4人(けが人が出た場合、初戦の24時間前までに選手入れ替えができる枠)と大会規則を公表したが、選手のけが、感染症のリスク軽減の観点から22人への拡大を働きかけている。経費削減のため大会全体の選手数を抑えるIOCの方針とは逆行する。

 21年東京五輪のケースでは、女子が6月18日、男子が同22日に18人+バックアップメンバー4人で発表した。ところが、開幕1か月前を切った同30日にFIFAが選手登録を22人に拡大し、試合ごとにベンチ入り18人を選ぶ新規定を通達。変更された経緯がある。過密日程と、コロナ感染対策への特例措置だったが、今回も交渉次第では直前で規定が変更となることもありそうだ。

 A代表で臨む女子は五輪期間がFIFAが定める国際試合期間で、規定変更による招集への影響は少ないとみられる。一方、原則23歳以下の男子は、国際試合期間ではなく、招集には所属クラブの合意が必要になる。登録メンバー、バックアップメンバーで拘束期間が異なるため、クラブとの招集交渉に影響が及ぶことは避けられない。

 登録選手の4人増は、移動や宿泊などの費用負担が増すが、出場チームにとってはプラスになる。男子は68年メキシコ市以来、女子は12年ロンドン以来のメダルを目指す。