【陸上】4大会連続五輪懸かる飯塚翔太「燃えている」日本選手権100&200m参戦可能性示唆

AI要約

陸上男子短距離選手の飯塚翔太がオリンピック出場に向けて日本選手権での参戦を示唆。

飯塚は200メートルを主戦とし、リレー出場も意欲的。

体調が良ければ100メートルもエントリーし、目標は五輪内定。

飯塚は練習から競い合うことを重視し、若手との共同練習で切磋琢磨している。

自身初のパリ五輪決勝進出を目指し、燃える思いで日々励んでいる。

日本選手権で優勝すれば五輪内定となるが、自身は優勝のみを目指している。

パリ五輪出場に向け、世界ランキング上位入りが重要となる。

【陸上】4大会連続五輪懸かる飯塚翔太「燃えている」日本選手権100&200m参戦可能性示唆

 陸上男子短距離で4大会連続のオリンピック(五輪)出場が懸かる飯塚翔太(32=ミズノ)が3日、台湾オープンから羽田空港に帰国し、27日開幕の日本選手権(新潟)で100メートルと200メートルの2種目に参戦する可能性を示唆した。

 16年リオデジャネイロ五輪400メートル(4×100メートル)リレー銀メダリストは、個人種目では200メートルを主戦としているが、リレーへも「どうなるか分からないですが、任された役割を全力で頑張ります」と意欲を示している。豊田裕浩コーチも「4継(リレー)に出たいはず」と飯塚の心中を推し量り、日本選手権へ「アピールも兼ねて、100メートルもエントリーさせていただく。体の状態に問題がなければ、本人は出るつもりでいます」と見通しを明かした。

 今月25日に33歳となる飯塚は、今季も順調にシーズンを消化。4月7日の岩壁杯で13年連続の20秒50切りとなる20秒48をマークし、2日の台湾オープンでも20秒65で優勝した。「最高まではいかないですけど、8割、9割くらい。スピードをもう少し上げていけたら」と現状を分析。上半身と下半身の連動や前半100メートルの走りを課題に挙げ、「練習の中でスピードを上げていくのが一番。60~80メートルの直線で刺激を入れていく」と、残り約3週間で仕上げていく。

 五輪本番までは約2カ月。4大会連続の出場となれば、日本短距離界では朝原宣治以来となる。年齢を重ねてもなお、第一線で活躍している秘訣(ひけつ)には「練習から競っていること」を挙げる。21年東京五輪後からは若手選手らと練習をともにしており「1人でやっていると自分が速いかどうか分からない。でも誰かと走っていると、勝ち負けがあったり、ついていけたり、引き離されたり。そこで判断ができる。競い合うことで、日々燃えている。そこが一番大きいですかね」と笑みを浮かべる。

 現在の200メートルの世界ランキングは、日本勢2番手の35位。日本選手権で3位以内に入れば五輪代表入りが有力となるが、あくまで優勝での内定にこだわる。

 「(目標は)優勝です。優勝を目指して、五輪内定を決めたいと思います」

 その先に続くパリの舞台では、自身初の決勝進出が目標。燃える思いをたぎらせ、突き進んでいく。【藤塚大輔】

 ◆男子200メートルのパリ五輪への道 出場枠は最大「3」。参加標準記録(20秒16)を突破した上で日本選手権で優勝すれば内定。標準未突破や2位以下の場合でも、同選手権の成績や6月末時点の世界ランキング次第で代表入りとなる。なお、日本選手権は4日間にかけて開催され、第1日、第2日に200メートルの予選&決勝、第3日、最終日に100メートルの予選&決勝が行われる。