【宏太’Sチェック】J1札幌「全てにおいて反応を早くしていくことが必要 これでは勝てるわけがない」

AI要約

ヴェルディに対して裏を狙われる失点が多く、守備の対応できなかったことが敗因となった。

チーム全体が反応を早める必要があり、プレーの質と頭のスピードを上げる必要がある。

ポゼッションはできているが、後手に回ってしまい、予測してパワーを使ってギアを上げる意識が必要。

【宏太’Sチェック】J1札幌「全てにおいて反応を早くしていくことが必要 これでは勝てるわけがない」

◆明治安田J1リーグ 東京V5―3札幌(2日・味スタ)

 やられてはいけない失点が多かった。ヴェルディが裏を狙ってくるのははっきりしていたが、それを感じ取っての守備ができていなかった。フリックから一発で裏を取られての3失点は、対応できたもの。この試合が今季のカギになると思って見ていたが、今後は上位を倒していかなければいけない、厳しい状況をつくってしまったのは確かだ。

 全てにおいて反応を早くしていく必要がある。顕著なシーンは、GKの菅野がボールを捕った時、相手はダッシュで戻っているのに、札幌はゆっくりとポジションを取っていたところ。GKが捕りそうだなという時はほぼ100%、捕ってくれるのだから。捕ってから動き出すのではなく、捕りそうだなというところでは、もう切り替えて動かないと。相手が急いで戻っているのに、そこからフラフラと位置を取っているようでは、どれだけ気持ちを出そうが、どんな名監督が指揮しようが、勝てるわけがない。

 どのチームでもどの選手でも、必死に戦うのは当たり前のこと。その中で少しでもプレーの質を上げ、時間をつくるためには、体もそうだが頭のスピードを上げていかないと。決してポゼッションができていないわけではない。前を向いて受ける選手もつくれているし、ただ回している感じではない。ただ、何をやっても後手に回るから、パスも足元足元になってしまう。予測して、ここという場面ではパワーを使ってギアを1つ上げて動いていかないと、相手はつられない。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)