「さらばCD…」ついに、パッケージ・オーディオは終焉迎えるか…「衝撃的な高音質化」で、ネットオーディオの「第2段階」が幕を開けた

AI要約

ネットオーディオは高音質で話題となり、定額制配信サービスの登場により注目を集めている。

オーディオ愛好家の中には、ネットワークに関する知識や経験が不足している人もいるため、ネットオーディオに挑戦する際のノウハウが重要である。

音楽ファンの中にはCDを持たずに音楽を楽しむ人も増えており、インターネットの普及がパッケージメディアからネットワークへの変化を加速させている。

「さらばCD…」ついに、パッケージ・オーディオは終焉迎えるか…「衝撃的な高音質化」で、ネットオーディオの「第2段階」が幕を開けた

類稀なる高音質で、話題になったネットオーディオ。しかし、割高な価格とダウンロードのわずらわしさから一部のマニアにしか支持されませんでしたが、高音質定額制配信サービスの出現で、大きく変わろうとしています。

ベテランと言われるオーディオ愛好家の中にも、CDやレコードなどの「パッケージメディア(パッケージ音源)」によるオーディオなら知識も経験もあるが、ネットワークが重要になった最近のオーディオに関しては、専門用語の意味もわかりにくいと感じている人もいるかと思います。

はじめてネットオーディオに挑戦するオーディオファンや音楽ファンを対象に、機材の選び方、高音質ストリーミングのセッティング、煩わしいネットの設定などなど、聴き放題の“1億曲ライブラリー”を手にするノウハウをご紹介しましょう。

※この記事は、『ネットオーディオのすすめ 高音質定額制配信を楽しもう』の内容を再構成・再編集してお届けします。

最近では、音楽を聴くのは大好きだけど、CDを1枚も持っていないという音楽ファンは珍しくありません。特に若い世代の音楽ファンの場合、それが普通かもしれません。これは、オーディオの世界にとって非常に重要な変化です。

その「パッケージメディアからネットワークへ」という重要な変化は2010年前後から始まり、わずか15年ほどの間に決定的なものになりました。なぜそれほどの短期間で、このような本質的な変化が起きたのでしょうか?

大きな変化をもたらした最大の要因は、インターネットの普及です。

パッケージ中心の再生からネットワークを利用した音楽再生への移行は、いくつかの段階を経ながらも急速に進み、本書執筆の時点(2024年)でもなお進行中です。2013年刊の私の著書『ネットオーディオ入門』(ブルーバックス)では、2010年前後に始まった第1段階のネットオーディオに焦点を合わせ、音楽を取り巻く環境の変化に注目しました。あらためてその内容を簡単に振り返ってみましょう。