「息をするのも大変」 アマゾン森林火災でPM2.5高濃度に

AI要約

ブラジルのアマゾン熱帯雨林に囲まれたロンドニア州ポルトべリョで森林火災が発生し、濃い煙に覆われている。

ポルトべリョでは大気汚染が深刻で、微小粒子状物質濃度がWHO基準の11倍を超える数値が観測されている。

森林火災の件数が急増しており、アマゾン全体でも記録的な数の火災が発生している。

【AFP=時事】アマゾン(Amazon)熱帯雨林に囲まれたブラジル・ロンドニア(Rondonia)州ポルトべリョ(Porto Velho)はここ数日、森林火災による濃い煙で覆われている。

 ボリビア国境に程近い、人口約46万人のポルトべリョでは20日、微小粒子状物質(PM2.5)濃度が1立方メートル当たり56.5マイクログラムに上った。これは世界保健機関(WHO)が推奨する上限の11倍で、国内の大都市中最悪の数値となった。

 世界の大気汚染を監視するウェブサイト「IQエア(IQAir)」によると、今月14日には1立方メートル当たり246.4マイクログラムという「危険な」数値が記録された。

 住民からは「息をするのも大変」「本当にひどい。真夜中に目がチクチクして目が覚めた」といった、不快な環境について嘆く声が上がっている。

 ブラジル国立宇宙研究所(INPE)の衛星データによると、ロンドニア州では7月、1618件の森林火災が確認された。これは過去19年間で最多だった。

 今月に入ってからは、すでに2114件が確認されている。

 またINPEによると、アマゾン全体では年初から8月19日までに4万2000件以上の森林火災が記録されており、過去20年近くで最多となっている。【翻訳編集】 AFPBB News