恐竜の滑り台 モニュメントで復活 岡山・太陽の丘公園 新しい遊具整備へ

AI要約

岡山県生涯学習センター内の恐竜形の滑り台が老朽化で使用禁止になっていたが、モニュメントとして復活する方針が決定した。

公園は新たな大型ローラー滑り台なども整備し、来年3月に利用可能となる予定。

滑り台は1968年から親しまれ、事故を受けて安全性が確認されたが、外観を変えずに現在と同じ場所で復活することになった。

恐竜の滑り台 モニュメントで復活 岡山・太陽の丘公園 新しい遊具整備へ

 岡山県生涯学習センター(岡山市北区伊島町)内の「太陽の丘公園」のシンボルで、老朽化のため使用を禁止している恐竜形の滑り台について、県教委がモニュメントとして復活させる方針を決めたことが31日、分かった。安全性が確保できず撤去も検討していたが、長年にわたって県民に親しまれてきたことを考慮した。公園は別の大型ローラー滑り台などを新たに整備し、来年3月に利用を開始する予定。

 恐竜形の滑り台は1968年の公園開設当初から入り口付近に置かれ、家族連れらの人気を集めていた。昨年6月、岡山市の保育園で園児が遊具の隙間に挟まれて死亡した事故を受けた一斉点検で、安全面の不備が判明していた。

 県教委によると、使用を禁止した同月以降「親子2代で使った思い出の遊具。何とか残してほしい」などと保存を求める声が県内外から寄せられ、外観は大きく変えずに現在と同じ場所で活用することとした。

 モニュメントを含めた公園の再整備は、公募型プロポーザルで公園や学校の遊具を手がける大久保体器(岡山市)を選定。県教委は一般へのアンケートを行った上で、完成イメージを固める方針だ。

 県教委生涯学習課は「『恐竜公園』と呼ばれるほど親しまれてきたので、恐竜形の滑り台は残すのが適切と考えた。リニューアルすることでより愛される公園にしたい」としている。