日本酒「青春の詩」1日発売 アグリカレッジ福島×大天狗酒造 卒業研究きっかけ

AI要約

福島県矢吹町の県農業総合センター農業短期大学校(アグリカレッジ福島)と本宮市の大天狗酒造が卒業研究をきっかけに連携し、日本酒「青春の詩(うた)」を350本造り、6月1日に発売する。

学生が田植えや稲刈りに取り組んだり、商品ラベルのデザインを行い、日本酒造りプロジェクトが成功を収めた。

完成した「青春の詩」は学生ならではの発想を生かし、税込み1540円で販売される。

日本酒「青春の詩」1日発売 アグリカレッジ福島×大天狗酒造 卒業研究きっかけ

 福島県矢吹町の県農業総合センター農業短期大学校(アグリカレッジ福島)と本宮市の大天狗酒造は学生の卒業研究をきっかけに連携し、日本酒「青春の詩(うた)」を350本造った。6月1日に発売する。同校が酒蔵と連携して日本酒を商品化したのは初めて。

 昨年、水田経営学科2年だった桑島大智さんが県オリジナル酒造好適米「福乃香」を卒業研究に取り上げた際に、職員らが大天狗酒造に声を掛け、日本酒造りプロジェクトが動きだした。桑島さんら8人のメンバーが田植えや稲刈りに取り組んだ。ラベルは学生が考案し、水田の草取り実習の風景をデザインした。大天狗酒造杜氏(とうじ)の小針沙織さんによると、日本酒は米のうまみや苦みを感じられる個性のある味に仕上がったという。

 30日、小針さんが同校を訪れ、完成した「青春の詩」を、卒業した桑島さんの後輩らに手渡した。小針さんは「学生ならではの発想を生かした商品ができた」と思いを語った。竹内孝重校長は「県内の酒蔵とのつながりを生かし、新たな形で学生の成果を広く知ってもらう機会をいただいた」と期待を寄せた。

 「青春の詩」は720ミリリットル入り税込み1540円。大天狗酒造のほか、郡山市のJA農産物販売所「愛情館」や県中、県南地方の酒販店で販売する。