遭難多発する低山「装備やルート確認を」 岐阜・石津御岳山で県警救助訓練、滑落危険箇所など確認

AI要約

岐阜県警海津署と養老署が石津御岳山で山岳救助訓練を行った

低山での遭難事故が増加しており、地域の安全意識向上を図る

登山者に事前の準備と注意を促す海津署の呼びかけ

遭難多発する低山「装備やルート確認を」 岐阜・石津御岳山で県警救助訓練、滑落危険箇所など確認

 夏の登山シーズンを前に岐阜県警海津署と養老署は、海津市南濃町太田の石津御岳山(629メートル)で山岳救助訓練を行い、登山道の危険箇所や無線通信の電波状況などを確認した。

 コロナ禍以降、健康を意識して低山の登山者が増えたのに伴い、遭難事故も多発。県内で4月中にあった山岳遭難は6件で、いずれも北アルプスのような標高が高い山でなく、身近な山で起きている。養老町の養老山から三重県桑名市の多度山までの養老山地は人気の登山コースで、今回初めて2署合同での訓練を行った。

 両署と山岳救助に当たる県警地域課から17人が参加した。石津御岳山の登山口から山頂、三重県桑名市の多度山頂までを縦走する約10キロを歩いた。救助や要救助者の搬送に必要な器具の使い方を学んだほか、滑落や道迷いが起きそうな箇所や、無線がつながりにくい場所を確認した。

 海津署の吉田雅行地域・警備課長は「低山でも安易に考えず、装備やルート確認など事前の準備をしっかりして、安全に登山を楽しんで」と話した。