「おばあちゃんもお金用意して…」携帯や200万円入りカバン失くした孫を装い 80代女性 現金90万円などだまし取られる 富山

AI要約

80代女性が孫を装った詐欺被害に遭い、現金90万円とキャッシュカードを渡してしまった事実が判明した。

詐欺犯は孫の上司を名乗り、現金を要求する電話が入り、80代女性は指定された場所で男に現金を手渡してしまった。

警察は特殊詐欺に注意を呼び掛け、不審な電話には用心し、本人に確認するよう促している。

「おばあちゃんもお金用意して…」携帯や200万円入りカバン失くした孫を装い 80代女性 現金90万円などだまし取られる 富山

孫をかたる男からの電話で、80代女性が現金90万円などをだましとられる被害にあっていたことが28日までにわかりました。

被害にあったのは富山市に住む80代の女性です。

富山中央警察署によりますと、21日午後3時30分ごろ、富山市の80代女性の家の電話に、孫をかたる男から「携帯電話や取引先に渡す200万円が入ったカバンを失くしてしまった」「お金は上司らが集めてくれている。おばあちゃんもお金をできるだけ用意して」などど電話がありました。

その後、再び孫をかたる男からの電話で「お金を持ってきてほしい」と言われたうえ、孫の上司マツダを名乗る男からも電話が入り「私の息子のアキラがお金を取りに行きます」などと現金を渡すよう指示がありました。

80代女性は21日午後6時30分ごろ、富山市内の指定された駅近くの路上で「アキラ」を名乗る男に現金90万円とキャッシュカード2枚を手渡しました。

その日に80代女性が同居していない孫に連絡して確認したところで、詐欺の被害に気が付いたということです。

キャッシュカードの暗証番号も伝えていたことから、口座から現金が引き出されていたこともわかりました。引き出された金額は調査中です。

警察は、息子や孫などをかたってトラブルが発生したことを装い現金を用意させようとしたり、キャッシュカードを預けるよう要求したりするのは特殊詐欺の手口であるとして、注意を呼び掛けています。

また、電話の声だけでは見破るのは困難なので、本人が以前から使用している電話番号にかけ直して確認するなどして、用心してほしいと話しています。