ATM前で「支払ってはだめ」声をかけられるも… 保健所職員を名乗る男に49万円送金 高齢男性が詐欺被害

AI要約

兵庫県尼崎市で無職男性が保健所職員を名乗る男から約49万円をだまし取られる事件が発生。

男性はうその電話に騙され、指定された口座に送金してしまったが、近くの女性から警告を受けても聞き入れなかった。

最終的に警察の介入で詐欺だと気付き、被害を届け出た。

 25日午後、兵庫県尼崎市の無職男性(81)が「保健所職員を名乗る男に約49万円をだまし取られた」と県警尼崎北署に届け出た。同署は特殊詐欺事件として調べている。

 同署によると、男性宅に同日正午ごろ、保健所職員を名乗る男から「今日中に手続きをしないと期限が切れてしまう」「銀行で手続きをしてほしい」などと、うその電話があった。男性は男に指示されるまま、同市内の郵便局にあるATMから、指定された口座に約49万円を振り込んだ。

 男性は携帯電話で通話しながらATMを操作する際、近くにいた女性2人から「それはおかしい」「支払ってはいけない」などと声をかけられたが、「これは正規の手続きです」と言って聞き入れず、そのまま送金してしまったという。女性の110番で駆けつけた同署員と話をする中で詐欺だと気付いたという。