那須塩原市の養豚場で殺処分進む 豚熱確認受け およそ1万6千頭 

AI要約

栃木県那須塩原市の養豚場で豚熱が感染し、1万6千頭の豚が殺処分されることが決定された。

県内の養豚場で今年6例目の豚熱が確認され、豚熱が発生した養豚場では殺処分が進行中。

県は対策を講じつつ、豚熱は豚やイノシシにのみ感染し、人間への感染や市場での豚肉出回りはないとしている。

栃木県那須塩原市の養豚場で飼育されている豚が豚熱に感染していることが26日確認されたことを受けて、県はおよそ1万6千頭の殺処分を進めています。

県によりますと、那須塩原市内の養豚場から今月24日、「飼育している豚に肺炎のような症状がみられ死亡する豚が増えた」という連絡を受け、国の研究機関で検査したところ、豚熱に感染していることが確認されたということです。県内の養豚場で豚熱が発生するのは今年2月に栃木市で確認されて以来6例目です。

豚熱が発生した養豚場ではおよそ1万6千頭を飼育しています。県は26日午後7時から殺処分を行っていて、27日正午時点で438頭の殺処分を行ったということです。

この養豚場では2021年に県内で初めて豚熱が確認されおよそ2万2千頭を殺処分しています。

県は、26日夜対策本部会議を開き、今後の対応を話し合いました。県は、この養豚場と関連する農場2カ所について外への移動を制限する一方、県内の養豚場ではワクチン接種を済ませていることから、移動や搬出の制限区域は設定しないとしています。

福田 富一知事は「豚熱は豚やイノシシだけに感染するもので、人に感染することはなく感染した豚の肉が市場に出回ることもない」としています。