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目指すは世界!15歳ライダー、夢へ加速
15歳のオートバイレーサー、徳田翔さんが全日本ロードレース選手権J-GP3クラスに参戦中。
若手とベテランが競い合う世界への登竜門で夢を追う。
ノーマル状態の車両で戦う苦しい状況を乗り越えていく。
15歳の徳田翔さんはスピード感にのめり込んで競技に打ち込む。
成績が評価されプロ並みの国際ライセンスを取得。
通信制高校で学びながら全国のサーキットを転戦。
ノーマル状態の車両であるホンダNSF250を駆る徳田翔さん。
改造車両との戦いでハンデを克服しながら成績を積み重ねる。
最終目標はロードレース世界選手権の年間王者として名を残すこと。
![目指すは世界!15歳ライダー、夢へ加速](/img/article/20240525/6651565d00492.jpg)
地面すれすれまで体を倒し、最高速度は時速200キロを超える―。本年度のオートバイ全日本ロードレース選手権J―GP3クラス(全6戦)に、いわき市の徳田翔さん(15)が参戦している。同クラスは、世界を見据える将来有望な若手とベテランがしのぎを削る世界への登竜門。徳田さんは「多くのチームに求められ、憧れられる選手になりたい」と夢を膨らませる。
徳田さんは、小学3年の時に父の影響でポケットバイクに乗った。初めは嫌々だったというが、今では「スピード感が楽しい」と競技にのめり込んでいった。
昨年度までは育成選手だったため、出場できる大会が限られていた。それでも、昨年の全日本ロードレース選手権筑波大会でシリーズチャンピオンを獲得するなどの成績が認められ、プロと同等の国際ライセンスを取得。通信制の高校で学びながら、本年度は国内公認サーキットを転戦する同選手権にフル参戦している。
同クラスに出場する車両の多くはマフラーなどが改造されている。だが、徳田さんが乗車するホンダNSF250は市販状態のまま。改造車と比べるとハンデを背負った状態だが、各国のレースに出る条件として改造しない状態で好成績を収める必要があるという。
4月に行われた本年度の第1戦(モビリティリゾートもてぎ)は22台中12位(ノーマル車両では2位)。決勝レース前に左手の骨を折るなど万全な状態ではなく、ほろ苦いデビューだった。10月下旬までにあと五つのレースが残っており、「どんな展開でも自分のベストな走りができるようにしていく」と力を込める。
夢はロードレース世界選手権の年間王者。「いつか名を残せる選手になりたい」。15歳の若きライダーの挑戦が加速する。