万博、若者に響かせるには? 博覧会協会と大阪観光局が学生らと意見交換

AI要約

2025年の大阪・関西万博への若者の関心度を探るため、大阪観光局と博覧会協会が学生らと意見交換を行った。

学生らは万博を新技術の披露や世界との交流の場と捉え、実際のパビリオンを見て楽しいと感じたと述べた。

組織側はインスタを活用したPRやショートムービーなど若者向けのアプローチを検討する方針を示した。

万博、若者に響かせるには? 博覧会協会と大阪観光局が学生らと意見交換

 2025大阪・関西万博に対する若者の関心度を探るため、大阪観光局と博覧会協会は5月15日、大阪市中央区南船場の大阪観光局に学生らを招き、意見交換を行った。

 会にはブラジルやナイジェリア出身の留学生と日本人の大学生9人が参加。まずは、大阪観光局MICE政策統括官の田中嘉一さんが万博のイメージについて尋ねると、学生らは「新技術を披露する場」「世界中の人との交流できる場」などと回答。

 一方で「報道を見ていると、本当に開催されるのかのイメージしかなかったが、実際に各国のパビリオンを見ると、すごく楽しそうな印象に変わった」と感想を述べた。

 博覧会協会の広報・プロモーション局長の小林浩史さんが「どんな場所でどんなPRをすれば、若者に興味を持ってもらえると思うか?」と質問すると、万博ボランティアにも応募したという女子学生が「若い子はホームページでちゃんと調べない。ボランティアもインスタのストーリーズで見つけたので、インスタをうまく活用するべき」とアドバイス。また、「ポスターごとにミャクミャクにいろんな国のコスプレをさせる。ブラジルだったらカーニバルの羽をつける」などのアイデアも。

 さらに、「どんなキャッチコピーが若者に響くか?」の質問については、「文字より動画。しかも最初の3秒で何を見せるかが重要」などと若者らしい意見も。

 田中さんは「ショートムービーを使ったPRは考えていなかったので検討に加えたい。また、天王寺区のてんしば、メリケンパークのBE KOBEのように、万博会場にも〝映える〟スポットを設け、会期中にインスタなどで拡散する要素も必要と感じた」と話していた。