25年3月めどに液状化工法示す 富山県高岡市、伏木地区住民へ説明

AI要約

富山県高岡市は、能登半島地震で大きな被害が出た伏木地区の復興に向けた個別計画を進めている。復旧工事の詳細設計やボーリング調査を行い、住民に提案する予定だ。住民からは早急な対策や自治会の存続への懸念が出され、市は積極的な進捗を目指す方針だ。

25年3月めどに液状化工法示す 富山県高岡市、伏木地区住民へ説明

 富山県高岡市は、能登半島地震で大きな被害が出た伏木地区の復興に向けた個別計画を取りまとめ、22、23両日、市伏木コミュニティセンターで住民に説明した。7月末までに土質を調べるボーリング調査を行い、来年3月をめどに対策工法を住民に示す。

 市はボーリング調査などの結果を踏まえ、液状化現象が再び起きる可能性や有効な工法を検討する。住民に工法を提案した後、地元との合意形成を目指す。

 上下水道は6月中に復旧工事の詳細設計を固める。上水道は夏ごろ、下水道は秋ごろの着工を予定。道路の修復工事は、道路のみ被災した路線が2024年度末、地下の下水道も被災した路線は26年度末までに完了させたい考えだ。

 23日の説明会には住民約70人が出席。参加者からは「液状化被害で住民の転出が進み、自治会が消滅する恐れがある。もっと早く対策をしてほしい」「住民に寄り添い、一歩でも二歩でも進めてほしい」などの意見が出た。市は吉久と横田の両地区でも計画を策定しており、近く住民説明会を開く。