ひき逃げ米兵に有罪判決 執行猶予5年 時速128キロで走行 沖縄

AI要約

2023年9月、宜野湾市内で制限速度を78キロ超過した128キロで事故を起こし、男女3人に骨折などのけがを負わせた米軍海兵隊員に懲役2年2月、執行猶予5年の判決。

裁判官は危険な運転や被害者救護を怠った行為に対し、意識の欠如を指摘し、自己中心的な態度だと断言。

猶予刑の採用理由として、被害者への賠償の見込みや前科前歴の清廉性を挙げた。

ひき逃げ米兵に有罪判決 執行猶予5年 時速128キロで走行 沖縄

 2023年9月、宜野湾市内で制限速度(時速50キロ)を78キロ超過した128キロで普通自動車を運転し、事故を起こして男女3人に骨折などのけがを負わせ、現場から逃走したとして自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)、道交法違反(救護措置義務違反、事故不申告)の罪に問われた米軍普天間基地所属の海兵隊3等軍曹(24)に那覇地裁(加藤貴裁判官)は23日、懲役2年2月、執行猶予5年(求刑懲役2年2月)の判決を言い渡した。

 加藤裁判官は判決理由で、事故前にパトカーに乗った警察官から速度超過について注意を受けても危険な運転を続けた点を踏まえ、「安全運転への意識が全くないか極めて乏しい」と指摘。

 被害者の救護をしないまま現場から逃走したことも「自分本位な態度」とした。一方、被害者への賠償のめどがついている点や日本での前科前歴がないことから猶予刑とした。