『生きていれば希望が見える』映画「94歳のゲイ」同性愛=異常性欲とされた時代を生きた男性を追ったドキュメンタリー 福岡で監督が舞台挨拶

AI要約

大阪に住む同性愛者の男性を追ったドキュメンタリー映画「94歳のゲイ」が福岡市の劇場で上映され、監督が舞台挨拶を行いました。

映画「94歳のゲイ」は、同性愛が病気とされた時代を生きた長谷忠さんの姿を追ったドキュメンタリーであり、希望と優しさを伝える作品です。

映画の上映会では、監督が舞台挨拶を行い、観客に長谷さんの生き様から学ぶべきことを伝えました。

『生きていれば希望が見える』映画「94歳のゲイ」同性愛=異常性欲とされた時代を生きた男性を追ったドキュメンタリー 福岡で監督が舞台挨拶

 大阪に住む同性愛者の男性を追ったドキュメンタリー映画「94歳のゲイ」が福岡市の劇場で上映され、監督が舞台挨拶を行いました。

 福岡市にある「KBCシネマ」で公開されている映画「94歳のゲイ」は、同性愛が病気とされ、“異常性欲”や“変態性欲”と公然と語られた時代を生きた長谷忠さんの姿を追ったドキュメンタリーです。

 90歳を超えた長谷さんに訪れる「新たな出会い」と「悲しい別れ」。人の繋がりが生む希望と優しさを伝えた作品です。

 19日の上映では、毎日放送の吉川元基監督が舞台挨拶で登壇。司会は福岡映画部の石渡麻美さんが務めました。

 (毎日放送・吉川元基監督)「長谷さんは言葉で自分を表現されてきた。どんなにつらいことがあっても生きていれば希望が見えることを長谷さんの姿から教えてもらいました。長谷さんは普段、舞台挨拶で観客のみなさんに『長生きしてや』と話されるんです」

 また、石渡さんから今後取材したいテーマを聞かれた吉川監督は、作品にも登場する日本初のゲイの商業雑誌「薔薇族」の元編集長・伊藤文学さんの名前を挙げました。メディア人として弱い人に寄り添おうとした伊藤さんの姿勢には学ぶことがたくさんあると観客に向けて話しました。

 映画「94歳のゲイ」は東京のポレポレ東中野や大阪の第七藝術劇場など全国公開中で、福岡のKBCシネマでは5月23日まで上映されています。