捕まると3年以内に災いが...「ギャーテー、ギャーテー」人の体に宿った神様 “ゴーサマ” が暗闇を駆け回る 750年続く奇祭「二上山護法祭」とは【岡山】

AI要約

岡山県北に、全国でも珍しい祭りがある。人の体に宿った神様が暗闇の中を走り回り、「捕まると3年以内に災いが起こる」との言い伝えがある。

750年続く神秘の奇祭にRSKのカメラが密着。真夜中の境内で人々が逃げまわり、恐れる「ゴーサマ」を紹介。

岡山県美咲町の霊山「二上山」にある両山寺で750年の歴史を持つ「二上山護法祭」。護法実を中心に紹介。

捕まると3年以内に災いが...「ギャーテー、ギャーテー」人の体に宿った神様 “ゴーサマ” が暗闇を駆け回る 750年続く奇祭「二上山護法祭」とは【岡山】

岡山県北に、全国でも珍しい祭りがあるのをご存じでしょうか?人の体に宿った神様が暗闇の中を走り回り、「捕まると3年以内に災いが起こる」との言い伝えがあるのです。

750年続く神秘の奇祭にRSKのカメラが密着しました。

■邪魔をすると容赦なく「ゴーサマ」が捕まえに来る

「ギャーテー、ギャーテー・・・」

真夜中の境内を、人々が逃げまわります【画像(1)】。

(悲鳴をあげる子ども)「怖い!」

「ギャーテー、ギャーテー・・・」

皆が恐れているのは、人に憑依した神様「ゴーサマ」です。

(祭りに訪れた人は)

「異様な祭り…」

「捕まったら3年以内に…それでも参加してみたい」

そう、この祭りには「捕まると3年以内に災いが起こる」との言い伝えがあるのです。

■750年間 檀家に受け継がれてきた「奇祭」二上山護法祭

岡山県美咲町にある霊山「二上山」。東の「弥山」と西の「城山」の二つの峰から成ることから、その名前が付けられました。

その弥山の頂上付近にある両山寺で、750年の歴史があるといわれているのが「二上山護法祭」です。

(両山寺77代目住職 井上観賢さん)

「かつては真言宗と天台宗の二宗兼学の寺として栄えた」

750年前の建治元年、当時の住職である定乗が、仏教の守り神「護法善神」からのお告げを受けて始めたのが「護法祭」です。護法祭は、両山寺の檀家を中心に代々受け継がれてきました。

■「ゴーサマ」の邪魔をすると3年以内に...

護法祭の象徴となっているのが、神の依り代となる「護法実(ごほうざね)」です。地元では「ゴーサマ」とも呼ばれ親しまれていますが…。

(二上護法祭保存会副会長 金田稔久さん)

「人に神が乗り移り、境内をお遊びになる…」

(二上護法祭保存会副会長 石田秀則さん)

「お遊びを邪魔したらダメ、というのが簡単なルール…」

「お遊び」の邪魔をすると容赦なく捕まえに来る、という「ゴーサマ」ですが、地元の人たちにとっては大切な存在です。

(二上護法祭保存会副会長 金田稔久さん)

「みんなのいろんな厄を、全部払ってくれている」