能登に特別大雨警報 今後懸念されることは?青木准教授が解説

AI要約

現在能登の被災地では、土砂崩れや川の氾濫に注意が必要である。土砂崩れの危険が高いため、土砂災害警戒区域に住む方や崖の下に住む方は安全な場所へ避難するか、上の階に移動するよう呼びかけられている。

さらに、川の水が引いた後の土砂には細菌が混ざっている可能性があり、感染症のリスクがある。片付けを行う際は長袖長ズボンやマスクの着用を推奨されている。

次の雨に備えて、雨が少し止む隙間を利用して荷物を二階に移動するなど、災害への備えをしておくことが重要だ。雨の影響が続く中、警戒を怠らず注意を払うよう呼びかけられている。

能登に特別大雨警報 今後懸念されることは?青木准教授が解説

能登の被災地では、現在夜を迎えている。今後注意すべき点を地域防災の専門家・青木賢人准教授に聞いた。

稲垣アナ:

「青木さん、これから夜に入っていきますが今後懸念されることは何でしょうか?」

青木賢人准教授:

「そうですね。今後も雨が降り続くことを考えますと、引き続き土砂崩れが一番心配です」「今回は能登半島地震で山全体が揺さぶられ、もともと山が緩んでいる状態になっている中で大雨が降ったという状況で、非常に山が崩れやすい状況になっています」「土砂災害警戒区域にお住まいの方や崖の下にお住まいの方は、近くの安全な場所に身を寄せるか、家にとどまるのであれば、崖の反対側のできるだけ上の階で過ごすようにして下さい」「これから暗くなってきます。足元を確認しないまま外を出歩くのは大変な危険を伴いますので不要不急の外出はなさらないようお願いします」

稲垣アナ:

「警戒は何日ぐらい必要でしょうか?」

青木賢人准教授:

「山から水が引くまで少なくとも数日間。しかし、今後県内に接近しているとみられる熱帯低気圧の影響次第ではさらに数日伸びる可能性があります。くれぐれも警戒を怠らないようにしてください」

稲垣アナ:

「川の氾濫についてはいかがでしょうか?」

青木賢人准教授:

「もちろん川の水があふれている間は外に出ないようにして頂きたいです」「また心配なのが、水が引いた後の土砂です。能登では下水道が大きなダメージを受けている状況ですので今回の氾濫で下水や浄化槽があふれ、細菌などが混ざっている土砂が道路などにたまっている恐れがあります」「そこで心配なのが、破傷風などの感染症です。今後片付けなどをされる場合は、長袖長ズボンでケガをしないように、また暑いと思いますがマスクを着用して、砂ぼこりを吸わないようにお気を付けください」

稲垣アナ:

「今後についても雨が予想されていますが…」

青木賢人准教授:

「次に雨が降る時は、元々川の水位が高い、山が崩れやすい状態での雨になりますので災害が発生する危険がより高いと思っていてください」「もしこの後雨が少し止む、水が少し引くタイミングがありましたらその間に荷物を二階に上げるなど次の雨への備えを行うようにしてください」