復興祈る舞踊絵巻 県立音楽堂で金沢おどり開幕

AI要約

第21回金沢おどりが開幕し、三茶屋街の芸妓衆が能登の復興を祈る舞踊絵巻を披露した。

能登の原風景が美しく描かれ、田植えの風景や祭りの情景が舞台に展開した。

総おどり「金沢風雅」が華やかにフィナーレを飾り、イベントは23日まで開催される。

復興祈る舞踊絵巻 県立音楽堂で金沢おどり開幕

  ●能登の原風景描く

 第21回金沢おどり(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)は20日、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで開幕した。ひがし、にし、主計(かずえ)町の三茶屋街の芸妓(げいこ)衆が総出演し、大入りの来場者が能登の復興を祈る舞踊絵巻を堪能した。

 三茶屋街合同の素囃子(すばやし)「風流船揃(ふなぞろえ)」が粋に披露された。続く大和楽(やまとがく)でつづる舞踊絵巻「寄加能賑芸妓舞(よせつどうかのうのにぎわいはなのまい)」の全九景は、一つなぎの舞台が展開。厳しくも優しい自然と共に、ひたむきに生きる人々の姿を観衆に伝えた。

 田植えの風景や、神輿(みこし)やキリコが勇壮に練る祭りの情景など、能登の美しい原風景が芸妓衆の踊りによって描かれた。

  ●23日まで

 総おどり「金沢風雅」では主計町の桃太郎さん、ひがしの真砂美さん、にしの結さんの口上に続き手締めし、華やぎの舞がフィナーレを飾った。金沢おどりは23日まで、午後1時と午後4時に開演する。