リンゴ窃盗7人に2億2900万円請求/つがる弘前農協提訴

AI要約

弘前市のつがる弘前農協河東地区りんご施設からリンゴが盗まれ、組合員らが約2億2900万円の損害を被ったことで、同農協が盗難に関わった7人に対し損害賠償を求めて提訴した。

被告の7人は元従業員や業者で、およそ280回にわたりリンゴを盗み、組合員が受け取るはずの販売代金の配分に損害を与えたとされる。

被告は既に1858万3814円を支払ったが、残りの損害額2億2854万3392円を支払うよう求められている。

 青森県弘前市のつがる弘前農協河東地区りんご施設からリンゴが盗まれ、組合員らが損害を負ったとして、同農協が盗難に関わった7人に対し、約2億2900万円の損害賠償を求めて青森地裁弘前支部に提訴したことが20日、分かった。提訴は6月3日付。

 訴状によると、被告の7人は、同農協の元従業員5人とリンゴ卸売業元経営者1人、リンゴ販売会社元社員1人。7人は2020年2月から23年6月9日まで、およそ280回にわたり同施設のリンゴを盗み、組合員が受け取るはずだった販売代金の配分に損害を与えた。

 被告らが賠償として既に支払った1858万3814円を差し引き、残り2億2854万3392円を請求したという。

 同農協の天内正博組合長は取材に「(実行犯に)有罪判決が言い渡された刑事裁判では、本人に弁済の意思があるということだった。生涯をかけて支払っていただきたい」と語った。