「医学部地域枠」27人に 新年度から定員9人増 群馬県

AI要約

群馬県は医学部地域枠の定員を9人増やし、27人にする計画を発表しました。

この取り組みは医師不足対策の一環であり、県外大学にも地域枠を新設することが決定されました。

山本知事は医師確保に向けて様々な取り組みを行っていく意向を示しました。

「医学部地域枠」27人に 新年度から定員9人増 群馬県

群馬県は医師を確保するために設けている大学の「医学部地域枠」について、新年度から定員を9人増やして27人とする計画を発表しました。

群馬県では県内の公立病院などに10年間勤務を義務付ける代わりに、県独自の奨学金が返済免除となる「医学部地域枠」を2009年度から群馬大学に設けていて、2回の増員を経て現在の定員は18人です。

一方厚生労働省が昨年度発表した「医師偏在指標」で、群馬県は全国37位と「医師少数県」に位置付けられ、医師不足が課題となっています。

山本知事は19日の会見で、この地域枠について「新年度の定員を9人増やして27人にする予定」と発表しました。

9人のうち5人は群馬大学の地域枠を増員します。そして県外の大学にも地域枠を新設し、定員は東京医科大学が2人、杏林大学と帝京大学がそれぞれ1人とします。

群馬大学の地域枠は、従来通り県内在住など県にゆかりのあることが出願の条件ですが、県外の大学では全国から出願が可能とします。

定員増は現在、国に申請中で来月認可される見込みです。

山本知事は「あらゆる手段を講じて医師確保をやっていくというのが群馬県がやるべきことなので、そういう意味では1歩踏み出せて良かったのかなと。これからもいろいろな知恵を絞って、群馬県で勤務する医師の方を増やす試みを、しっかり打ち出していきたいと思います」と語りました。