小矢部新庁舎4階建て 市議会建設委、市が素案を提示 最上階に議場、災害時活用

AI要約

小矢部市議会特別委員会が新庁舎建設計画を発表。

市民利便性向上のため4階建ての建物を計画し、市民サービスをワンフロア化。

施設供用は28年度を予定。

小矢部新庁舎4階建て 市議会建設委、市が素案を提示 最上階に議場、災害時活用

  ●11月に整備基本計画

 小矢部市議会新庁舎建設特別委員会は17日、開かれ、市側は本庁舎敷地で建て替える新庁舎の整備基本計画の素案を示した。来庁者の駐車スペースを敷地内で十分に確保し、市民の利便性向上につなげるため、建物は4階建てとし、周辺道路の改良を行う。今年度中にもボーリング調査をあらためて実施し、最上階には議場を配置し、災害時には避難所など多目的に活用する。

 新庁舎では市総合保健福祉センターにある市のこども家庭課、健康福祉課、社会福祉課の窓口業務を集約するため、現庁舎より56人多い249人の市職員が執務を行う見込みとなっている。

 同規模自治体の事例などを基に、新庁舎の延べ床面積は現庁舎より広い6千~6800平方メートルと算定した。現庁舎は地上5階、地下1階建てで延べ床面積は約5700平方メートル。

 新庁舎の1階は市民サービスをワンフロア化し、窓口機能をまとめる。センターで行う児童手当や医療費受給など福祉関連の申請計38件が新庁舎で対応可能となる。2、3階に執務スペースを集約的に配置し、最上階の4階に議会機能や機械室を設ける。議場のバリアフリー化に加え、委員会室などの適切な配置も検討する。

 来庁者の車と公用車を止めるスペースは新庁舎敷地内に125台分の確保を目指し、職員用には敷地外に100台分を用意する。現庁舎とは正面玄関の位置が異なり、車が出入りする導線が変わるため、周辺道路の拡幅も視野に入れる。

 基本計画は11月にも完成する。年内には施設の配置計画案を示し、来年5月に基本設計をまとめる。現庁舎前にある来庁者駐車場を敷地とし、2026、27年度に建設工事が行われ、旧庁舎解体や駐車場整備を経て28年度に全面供用を開始する。