「中秋の名月」後楽園照らす 観賞会、季節の移ろい感じる

AI要約

中秋の名月の恒例の名月観賞会が岡山市の後楽園で開かれた。日中の猛暑から一転して幻想的な雰囲気の中、大勢の入園者が季節の移ろいを楽しんだ。

特別に開放された芝生の上で家族連れが月の出を待ち、月が現れると歓声や拍手が上がった。

満月と中秋の名月が重ならなかった今年、訪れた人々が日本の習慣や秋の訪れを感じ、心豊かな時間を過ごした。

「中秋の名月」後楽園照らす 観賞会、季節の移ろい感じる

 「中秋の名月」の17日、岡山市の後楽園で恒例の名月観賞会が開かれた。日中は猛暑日(35度以上)を記録、日が落ちても暑さが残る中、幻想的に園内を照らす月に、大勢の入園者が季節の移ろいを感じていた。

 特別に開放された芝生の上で、家族連れらが座って月の出を待った。午後6時過ぎ、東の空から金色に輝く月が現れると、あちこちから歓声や拍手が上がった。愛好家団体による琴や尺八の演奏、着物姿の女性らによる野だても行われた。

 ここ3年は中秋の名月と満月が重なっていたが、今年の満月は18日。友人と訪れた主婦(65)=赤磐市=は「中秋の月をめでるという習慣が日本人らしく、心が豊かになった。風が吹くと心地よく、秋の訪れを感じる」と話した。