トップが交代した企業は14歳若返り 代表の平均年齢は54.58歳に 商工リサーチ沖縄が調査

AI要約

2023年8月から24年7月にかけて沖縄県内企業の代表者が交代した件について、代表者の平均年齢が14歳若返り、最も多い若返り幅は20歳以上30歳未満であることが明らかになった。

交代が多かった産業はサービス業と建設業であり、代表者の交代率が低い建設業では子息による継承が難しいケースもあるとされている。

経営環境の厳しさや次世代への継承の問題が浮き彫りになった1年間の代表者交代について、東京商工リサーチ沖縄支店が分析を行った。

トップが交代した企業は14歳若返り 代表の平均年齢は54.58歳に 商工リサーチ沖縄が調査

 東京商工リサーチ沖縄支店のまとめによると、2023年8月~24年7月の1年間に代表者が交代した沖縄県内企業は1万7492社中728社(4・16%)だった。うち新旧代表者の年齢が確認できた127社を見ると、代表者の平均年齢は68・65歳から54・58歳に14・07歳若返った。

 若返りの年齢幅では20歳以上30歳未満が32社と最も多く、次いで10歳以上20歳未満の23社、1歳以上5歳未満が22社と続いた。一方で代表者の年齢が変わらないか上がった企業も20社あった。

 同支店は20歳以上30歳未満若返った企業は子息などへの継承、逆に年齢上昇の企業は前代表に再び交代したと推測する。

 産業別で交代が多かったのはサービス業他285社(構成比39・15%)、建設業150社(同20・60%)など。最も少ないのは金融・保険業9社(同1・24%)だった。

 代表者の交代率で見ると、低いのは建設業の3%。同支店は「子息が仕事のきつさから敬遠したり、経営環境の厳しさから代表者が子息への継承をためらったりするケースがある」と分析した。

(政経部・村井規儀)