松本周也(伊東高出)成年男子100メートル自由形V 佐賀・国スポ、静岡県記録更新

AI要約

競泳第2日で松本周也が自由形で初優勝。

静岡県勢が6年ぶりに競泳でVを獲得。

松本が48秒79の県記録を達成し、自由形で好成績を残す。

松本周也(伊東高出)成年男子100メートル自由形V 佐賀・国スポ、静岡県記録更新

 国民スポーツ大会「SAGA2024」は15日、佐賀市で競泳第2日を行い、県勢は成年男子100メートル自由形で松本周也(ひまわりネットワーク、伊東高出)が48秒79の県記録を出し、初優勝を飾った。

 競泳での静岡県勢Vは複数の優勝者が出た2018年の福井国体以来、6年ぶり。

 細身のスイマーが水泳王国静岡の歴史に名前を刻んだ。成年男子100メートル自由形で松本(ひまわりネットワーク、伊東高出)が48秒79の県記録で頂点に。県勢の優勝は2018年の福井国体以来で、自身としては初めて。「48秒台を狙っていた。成年の自分がチームを引っ張ることができうれしい」と胸を張った。

 個人メドレーを主戦場にしながら土台を作り直そうとパリ五輪出場を逃した後、自由形の強化に取り組んできた。6月下旬の愛知県選手権で49秒01と48秒台まであと一歩に迫ると、この日の予選も49秒30で1位通過。決勝は五輪経験者らを押しのけてプール中央に陣取った。

 「最近の練習でずっと好感触があった」。大一番でも自信を持って好スタートを切り、伸びやかなストロークで先頭に。「後半落とすことなく泳げた」とトップでゴール板をたたいた。自己記録を大幅に更新した上で、東京五輪に出場した高橋航太郎(静岡東高出)が持っていた県記録を破り、「詰めが甘く、もっと記録を出せたはずだが、今は満足感がある」と笑みを浮かべた。

 4年後のロス五輪へ向け、どう戦略を練るか。「自由形で世界と勝負するにはさらにタイムを上げないと。個人メドレーも捨てずにいく」。静岡のエースの挑戦に注目と期待が集まる。